GAFAとBAT

GAFAは、米国の巨大IT企業であるGoogle(グーグル)、Apple(アップル)、Facebook(フェイスブック)、Amazon(アマゾン)の4社のこと。
Netflix(ネットフリックス)を加えてAppleを外し、FANGという言い方もあるようです。

BATは、中国の新興巨大IT企業であるBaidu(バイドゥ、百度)、Alibaba(アリババ、阿里巴巴)、Tencent(テンセント、騰訊)の3社のこと。

各社の主要ドメインは以下の通り。
米国中国
検索広告Google百度
スマホApple
SNSFacebook騰訊
EコマースAmazon阿里巴巴
動画配信(Netflix)

オフショアリング、リショアリング

オフショアリング(Offshoring)とは、企業が従来は国内にあった製造等の経営機能の一部を海外に移すこと。海外移管又は委託。
例えば主に人件費のコストダウンのために、メーカーが製造、IT会社がシステム開発の各機能を海外移管するのが典型。オフショアリングには輸送費や遠隔管理コストが新たに生じるはずですが、それらを大きく上回るコストダウンが見込めるということ。

リショアリング(Reshoring)とは、一度オフショアリング、つまり海外へ移管等した経営機能を再び国内に戻すこと。
国内→オフショアリング→リショアリング、という流れになります。
リショアリングの原因は、オフショアリング先国の人件費高騰や元国の優遇税制など。但し、リショアリングにより、雇用が元に戻るとは限りません。企業は、ロボット化、AI化により引き続き人件費の低減を図るのが吉。

リープフロッグ

リープフロッグ(Leapfrog)とは、それまでの定番的又は先進的な技術、製品、サービス等が無い又は普及していないエリア(範囲)で、それらを一世代飛び越えた新たな技術が導入され普及すること。

直訳すると、かえる(Frog)+跳び(Leap)ですが、日本語の「かえる跳び」にはあまりプラスのイメージは無いように思いますので、英和辞書の「馬跳び」という訳のニュアンスの方が判り易いでしょうか。
周回遅れのはずがなぜか先頭に、というダイナミックな感じ。リープフロッグ現象というような言い方もします。

「先進国と発展途上国」うんぬんという説明がよく見られますが「ある技術等が普及したエリアと無い又は広まっていないエリア」という対比です。必ずしも物理的な範囲だけではなく、顧客層等であることも。

例えば、以下のようなケースがリープフロッグと言われます。
-固定電話が普及していなかったアジア・アフリカ諸国でスマホの普及。
-中国における電子決済の普及(銀行の店舗やATMの普及している日本では現金決済)。
-自社サーバではなくクラウドを利用。
-かつて汎用機(レガシー)が買えない中小企業がオフコン(死語)を導入。

野口悠紀雄先生の講演では、戦前のアメリカ、ドイツ、日本の台頭は、蒸気機関を飛び越えた電気の普及というリープフロッグも理由のひとつと言っておられました。

[参考]
■一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンター:リープフロッグ ? Leapfrog ? とは何か(2017.4.25)
http://www.vec.or.jp/2017/04/25/column-3/

サンドボックス制度

このところ仮想通貨絡みの話題ばかりアップしておりましたが、たまにはそれ以外のネタも。

サンドボックス制度(Regulatory Sandbox)とは、新規ビジネス育成等を目的に現行法の規制を一時的に緩和する措置のこと。実証によって具体的に事業の功罪を見極めるものですが、規制のグレーな部分だけでなく、現時点では明確な規制の存在するところに切り込む、非常に積極的な政策です。
元々のsandboxは砂場のこと。周囲と隔離して自由に遊べる場所といった感じでしょうか。それが転じて、規制の砂場、規制の実験場とも。
サンドボックスは国家戦略特別区域(国家戦略特区)での運用される予定で、時限的&場所的な限定が付されることになります。

なお、特区には、国家戦略特区のほか、構造改革特区というのもあるのですね。無知でした。
図解すると、こんな関係になるかと。
特区構造改革特区(構造改革特別区域法
国家戦略特区(国家戦略特別区域法(これまでの)
サンドボックス


[参考]
■首相官邸:国家戦略特区
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kokkasenryaku_tokku2013.html#c01

ピュアプレー

日本経済新聞投資情報面のコラム一目均衡「「ピュアプレー」の時代」(2017.9.26)で知った新語?

ピュアプレー(Pure Play)とは、シンプルに単一の事業(ビジネス)で勝負すること。

異業種による多角的経営によりビジネスのシナジー(相乗効果)を追求するコングロマリット(Conglomerate、複合企業)に対義する概念でしょうか。ビジネスで選択と集中を厳密に推し進めると、このピュアプレーという方向に向うと思われます。

個人的にはシナジーというのは誠に怪しい概念だと考えていますし、以前からコングロマリット・ディスカウント等とも言われていましたので、概念自体は目新しいことではありません。
ただ、超超巨大企業ダウ・ケミカルとデュポンの統合会社である「ダウ・デュポン」で、それが実践される意味は大きいのでしょうね。

プラットフォーマー 日経 経済教室「エコノミクス トレンド」柳川教授

2017.7.19付日本経済新聞の経済教室面、経済教室「エコノミクス トレンド」シリーズは柳川範之東大教授のプラットフォーマー(プラットフォーム企業)に関する論考です。気になったポイントをメモ。

-プラットフォームは様々なものを結びつける「場」。プラットフォーマーとは、そのような場となるべく、サービスやシステムなどを積極的に提供する企業のこと。
-成功したプラットフォーマーは意図的に産業横断的にできる基幹部分を括りだしてビジネスモデルにして様々な企業や技術を引き付けてきた。
-プラットフォーマーの問題はデータや情報の急速な集中(偏在)。
-ローカルなプラットフォーマーの可能性。そのために魅力的なサービスと人材、見やすく使いやすいアプリやウェブサイトが重要。既存大企業で軽視されがちな部分。
-より深化した結びつき実現のため、結びつきやすい構造を技術面、組織面で作る必要。これはオープンイノベーションと関係。
-収益性と持続性の確保には(単なる規模拡大ではなく)利用継続によるメリットが生じる構造をサービス又は契約内容で作り出す必要。

[キーワード]
プラットフォーマー、場、データや情報の偏在、ローカルなプラットフォーマー、プラットフォームビジネス、ロセットとティロールの二面的市場モデル、オープンイノベーション

特に「ローカルなプラットフォーマー」というのが、目新しい視点でした。その重要性については同意ですが、果たして採算性が伴うのかという疑問が。



地政学リスク?とは

日本経済新聞(日経)2017.6.16付の特集記事「ニュースぷらす」の以下の記事によると、地政学リスクという言葉が、市場関係者を中心にブームになっているそうです。

■不安映す「地政学リスク」 市場から浸透、安保で重要性増す(2017.6.16)


「地政学的リスク」とか「地政学上のリスク」とは言いますが「地政学リスク」という言い方は耳にしたことがありませんでした。

地政学リスクとは、特定の地域が抱える政治的・軍事的・社会的な問題が経済の先行きを不透明にするリスク。市場が見通せない様々な不確実性や不安をまとめて呼んでいる、ようです。

とても違和感のある用語。地政学が原因で発生するリスクではない訳で、同様に例えば「物理学リスク」等と言うことがあるでしょうか。
また、「政治・軍事・社会的な問題→経済の先行き」というのでは、対象の範囲や因果もまったく不明瞭です。上記記事でも防衛研究所の石津朋之氏も「言葉がうまく定義されないまま使われている」とコメントしています。

なお、地政学はとても重要だと思います。
地政学における構想として、自由と繁栄の弧(日本)、真珠の首飾り(中国)、ダイヤのネックレス(インド)等。

本論とは関係ありませんが、記事には「不沈空母」中曽根が登場しており、個人的に少しなつかしかったです。

成熟度モデル

成熟度モデル(Maturity Model)とは、ある目標に至るまでに複数の状態(段階、レベル)を経ることを想定したモデルのこと。

単なる多肢(5択とか)ではなく、〇と×の過程にある△の状態を含めて多段階化しているのが特徴。3~5段階の階層化が多く使用されています。

例えば、人事や能力開発の分野でよく引用されるマズローの欲求段階説は、典型的な成熟度モデルのひとつと思われます。また、昨日記事をアップした、デジタル・マインドセット チェックリストも成熟度モデルになっています。
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「生涯一コンサルタント」として、ダウンシフトしながら、人生晩年を迷走中です。

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