No Consulting,No Life. コンサルタントの経営工房
「No Consulting,No Life.」を座右の銘とするコンサルタントの経営工房です。 1.経営キーワードの解説、2.ビジネス本の紹介、3.私的LIFE HACK、などを日々記述します。
最強のビジネス図解ワークブック
『最強のビジネス図解ワークブック』 開米瑞浩 東洋経済新報社 2007.12.13刊

元IT技術者で図解やプレゼンに関する教育・著述を業とする著者が、ビジネスに役立つ実戦的な図解のノウハウを、ケース主体で提示しています。

[目次]
第1部 5分でわかる!図解の基本総まとめ
1 ピラミッドストラクチャ
2 マトリックス
3 座標軸
4 折れ線グラフ
5 棒グラフ
6 円グラフ
7 ネーミング
8 システム思考チャート
第2部 ビジネス図解 実践編
9 図解の前にまず読解
10 マトリックスによる情報の整理
11 商品やサービスをアピールする
12 調査・分析報告のグラフ
13 ワークフローを考える

いたずらに「テクニック」に走ることなく、ステートメント分解などの図解の基本から論じています。ケースでも、課題と結論(正解)に加えて、ありがちな誤答や検討プロセスなども示しているため、理解しやすく、また使えるものになっています。個々の「図解」から、パワーポイントなどで作成するスライドのあたりまで、範囲に入っているのも、ポイントが高い。また、細かい点では、折れ線グラフ・棒グラフ・円グラフのポイント比較が、明解で参考になりました。

コメントを3点ほど。
1.「ピラミッドストラクチャ」(p11)という用語。確か、バーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」でも、ピラミッド構成法と言っているので、間違いではないのでしょう。ただ、図解で「ピラミッド」というと、通常は三角形を水平に層化したチャートを思い浮かべるでは?(経営理念−経営戦略−経営計画…とか、マズローの欲求五段階説など)単純に「ツリー」と呼ぶ方がよろしいかと。
2.「一見、文章のほうがわかりやすく見えてもそれは錯覚です。文章という表現形式は「文字が読める」ことで「内容まで理解した」ような気がしてしまう」(p53〜54)これはちょっと違うかと。(作成者以外は)図解の方が、本当は理解していないのに、内容まで理解した気になりやすい。例えば、コンサルは、相手を理解した気にさせやすいので、図解する、という面があります。逆に、文章の場合、理解していないこと自体は認識しやすい、と思います。「キチン構成され、幹からディテールまで詳細に書かれた文章は、情報量が多いので、理解しにくい。図解は、その情報量を一部落としているので、理解した気になりやすい。」ということではないでしょうか。
3.本筋から外れますが、一応…。「基金」(p135)をお金系に分類していますが、これは間違い。「資金の運用会社」と同列に置くべきものです。また、投資と区別して「拠出」(p140)という用語を使っていますが、これも如何か。投資ファンドへの典型的な投資家は、生保や年金基金であり、投資されるのは事業資金です。一般的にも、また、ここで定義された語句としても、拠出とは言い難いでしょう。著者は金融には詳しくないようなので、仕方ないと思いますが。

これから図解を学ぶ方だけでなく、図解スキルを棚卸してみたい方や図解を指導する立場の方などにも、お薦めです。ネタ本として、また、そのままテキストとしても利用可能と思います。

[私的INDEX]
ステートメント分解、考えるための図

お薦め印:★★★☆☆(図解の情報量?)

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(2007/12)
開米 瑞浩

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金融マンは数字が命で、上司や経営の説明も数字を入れた表が中心である。 最近、ある案件での新しいステージにはいることから、今後の対応について、議論することとなった。 私は、シュミレーションしていろいろなパターンの表(マトリクス)を使って、コンサル出身の...
2008/02/03(日) 10:33:37 | 金融マンの自己啓発