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「超」経済脳で考える

『「超」経済脳で考える』 野口悠紀雄 東洋経済新報社 2007.11.8刊

先週は、ウイークデーには本を1冊も買わず。でも、その反動で週末に一山(ひとやま)、仕入れてしまい…元の木阿弥に。その中の一冊である本書は、「超」シリーズで知られる野口悠紀雄氏の著作。

野口氏は、極めてロジカルな経済学者だと思っています(変な表現ですが)。本書の取り上げる論点は、経済学においては極めて初歩的なものと思いますが、世間では(経済学者を含め)いかに、いい加減な、結論ありきの議論をしていることでしょうか。また、コンサルとしてもネタになる話がいろいろ。「シカゴにピアノ調律師は何人いるか」(p13)は、外資系コンサル会社で入社希望者の地頭の良さを見極めるため課される(と言われる)テストと同様のものですね。

ただ、あくまで「学者」なので、「実務」の現実には疎い面もあります。銀行経営に関して「クレジット・デリバティブの価格を評価する~日本の金融機関にはこの能力がない」(p171)とありますが、このようなコメントは、世間に数多いマスコミや評論家のそれと違いがないレベルです。そもそも、デリバティブの評価に必要な能力なんて、単なる数学・統計学の知識(の変形)なんで、「日本がダメ」で「欧米がよい」なんて、有り得ない。サブプライム問題を見れば、「欧米の」金融機関にも、同様の「能力がない」ことは明白です。むしろ、日本の金融機関の場合は、「評価」の結果を生かせない「経営」の方に、非常に大きな問題を抱えているのでしょう。

雑誌連載記事(週刊東洋経済)がベースなので、難解さはなく、気軽に読めます。お薦めです。
[私的INDEX]地代(レント)、比較優位の原則

お薦め印:★★★☆☆

野口悠紀雄onlineのサイトは、こちら

野口悠紀雄の「超」経済脳で考える野口悠紀雄の「超」経済脳で考える
(2007/10/26)
野口悠紀雄

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「生涯一コンサルタント」として、ダウンシフトしながら、人生晩年を迷走中です。