IFRSに関する誤解(2)

昨日アップした、金融庁の「国際会計基準(IFRS)に関する誤解」に関して。

■金融庁:「国際会計基準(IFRS)に関する誤解」の公表について
http://www.fsa.go.jp/news/21/sonota/20100423-2.html


「逆に誤解を生むところもあるかも。例えば、全般的な論点ではITシステム、監査人、個別では、収益認識(出荷基準の是非)や減価償却のあたり」と書いた件について、追記を。

「国際会計基準(IFRS)に関する誤解」(以下、「誤解」と略)では、以下の17の論点についてコメントしています。
各論点ごとに、金融庁の見解に対して、コメントを付けてみたいと思います。長くなりますので、何回かに分けてアップします。
なお、あくまで、個人的な見解ということに、ご留意下さい(←お約束)。

全般的事項(11)
1.上場企業は直ちにIFRSが適用される
2.非上場の会社(中小企業など)にもIFRSは適用されるのか
3.全面的なITシステムの見直しが必要か
4.社内の人材のみではIFRSに対応できないのではないか
5.監査人の対応が厳しくなるのではないか
6.英語版IFRSを参照する必要があるのか
7.財務諸表は英語でも作成する必要があるのか
8.監査は国際監査基準で行う必要があるのか
9.監査は大手監査法人でないとできない
10.これまでとは全く異なる内部統制を新たに整備しなければならないのか
11.業績管理や内部管理の資料もIFRSになるのか

個別的事項(6)
1.IFRSは徹底した時価主義なのではないか
2.持ち合い株式の時価評価により業績(当期純利益)が悪化するのではないか
3.IFRSでは、利益の表示が当期純利益から包括利益のみに変わるのではないか
4.企業年金の会計処理方法の変更により、企業の業績が悪化し、年金財政も悪化・崩壊するのではないか
5.売上の計上にあたり、IFRSを導入すると出荷基準が使えなくなり、期末はすべての着荷や検収の確認をしなければならないのか。また工事進行基準は認められなくなるのか。
6.減価償却の償却方法は定率法が全く使えなくなるのではないか

まずは、全般的事項から。

1.上場企業は直ちにIFRSが適用される

[誤解]上場会社には、直ちにIFRSが適用されるので、大至急準備をしなければならない。

[実際]2010年3月期から、一定の要件を満たす上場企業の連結財務諸表について、IFRSを任意に適用できるようになったもの。

これは、この通り。

2.非上場の会社(中小企業など)にもIFRSは適用されるのか

[誤解]非上場の会社(中小企業など)であっても、IFRSを適用しなければならなくなる。

[実際]非上場の会社はIFRSを適用する必要はない。

微妙。アドプションについては、基本的には、この通りですが、例えば、上場企業の子会社は親会社の連結決算のためにIFRSを「適用」する必要があります。
また、コンバージェンス対応は、新しい日本基準が適用される全ての企業で必要です。(中小企業向け会計基準を適用する中小企業等を除く)
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