野口悠紀雄先生 特別講義「メガバンクが発行する仮想通貨」

昨日、早稲田大学大学院ファイナンス研究科でおこなわれる野口悠紀雄先生の特別講義を聴講してきました。第47回でテーマは「メガバンクが発行する仮想通貨について」。

■早稲田大学 大学院ファイナンス研究科 >> フォーラム・シンポジウム >> 野口悠紀雄 特別講義
http://www.waseda.jp/wnfs/forum/forum1.html


6月中旬にマスコミが報道した、三菱東京UFJ銀行独自の仮想通貨(MUFGコイン)構想がテーマです。
報道を見た限りでは正直あまり期待できないのではと思っていたのですが、野口先生はかなり評価している様子でした。

-メガバンクの仮想通貨は、管理主体が存在(クローズド、プライベート)、POW(Proof of Work)なし、リアルタイム、対円固定レート(一部想定含む)等の点でビットコインなどの仮想通貨と大きく異なる。

-業者側(クレジットカード加盟店)から見ると、従来のクレジットカード手数料はもちろん、これまで出ているフィンテック(FinTech)による決済(Paypal等)よりも更に、決済コストが下がる。特にマイクロペイメントへの効果は著しい。例:少額寄付、Webコンテンツ

-決済システム提供側(銀行等)のコストとしては、ビットコイン > メガバンクの仮想通貨、のはず。(メガバンクの仮想通貨の仕組みは現状では不明ながら)

-社会的には仮想通貨が複数出てきて競争状態になることが重要。また将来的には、日銀(中央銀行)自体が仮想通貨を発行することも考えられる。

クレジットカードという仕組みは、決済機能に関しては屋上屋でしかない(信用供与機能としては別ですが)ので、それらが滅びに向かうなら良いなと思いました。全銀とかホストとかもかなり役割を奪われることに。
なお、野口先生はブロックチェーンの維持に、メガバンク以外に数十の関与者を想定されているようでした。メガバンク又はその内部者による取引記録の書換えを防止する趣旨なのかもしれないですが、この点はちょっとよく理解できなかったです。

質疑で、講演趣旨とはあまり関係ないですが面白いと思ったことをいくつかメモ。
1. 若い方(学生さん?)からの、銀行の旧来のシステム(ホスト、勘定系)やクレジットカードが無くなるとその関係の仕事が無くなってしまうのではないか、という趣旨の発言。以前の講演でも確か似たような発言をたびたびを聞きましたが、そんなことを心配してどうするのか、かなり疑問。野口先生や会場のオッさんたちはかなり失笑。
2. 日本銀行の金融政策への影響に関して興味のある方が、かなりおられるようなこと。そういうことにまったく興味のない自分にとっては驚き。



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