オフバランス化(5/365)

【定義】
オフバランス化とは、資産を貸借対照表(バランスシート、B/S)から除外し、計上しない扱いとする財務会計上のテクニック。会計基準等の会計ルールに乗っ取り、一見、適正に実施されるところがポイントである。

【解説】
オフバランス化の目的は、主に、経営指標の(見せかけ上の)向上である。(他に、対税上の効果を追求する場合などもある。)例えば、他の条件が同じでも、オフバランス化により、自己本比率が向上する。
なお、単純に資産を売却したり、無価値となった資産を簿価から除却したりする場合は、あえて「オフバランス化」などと呼ぶ必要もない。

証券化・流動化等により、本当の意味で資産が切り離された場合は別として、実態が変わらないにも関わらず、指標だけが改善するようなことは、本来、粉飾であり許容しがたいが、会計基準が多くの企業に適用されるルールであり、また、完全なものとはほど遠い、穴だらけのルールであること等から、その穴をついて、いろいろな手段が使われる。

証券アナリスト等の企業分析専門家やコンサルタントなどは、必要に応じて、オフバランス化された内容を修正(再オンバランス化)して、経営分析をおこなうこともある。
すべての企業が、同じ基準で、オフバランス化という操作をおこなうのであれば、それなりに、平仄は合うのだが、一部のテクニシャン(それは財務の悪化した企業である場合も多い)が、特にそれをやるから、よりタチが悪い。
もちろん、適正なオフバランス化というのも、十分有り得る。

【関連書籍】
■証券化とSPE連結の会計処理 荻茂生 中央経済社 2007.1刊

証券化とSPE連結の会計処理―金融商品のオフバランス取引をめぐる実務証券化とSPE連結の会計処理―金融商品のオフバランス取引をめぐる実務
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「生涯一コンサルタント」として、人生後半における生きがいを探索しながら、迷走中です。