傾斜マンション問題のリスク・マネジメント的な観点

三井不動産グループの開発した横浜のマンションが、下請である旭化成建材の杭工事の手抜きで傾斜した問題。流行りものに乗っかる、というだけでなく(それもありますが)、経営におけるリスク・マネジメントの観点からも、とても興味深いです。

それはこの事例を、「大手企業でも不正」したと捉えるか、むしろ「大手企業だから不正」になったのか、というところ。

前者だと、建設業界は大手でさえ不正をするのだから、中堅、中小の企業では当然不正しているだろう、という類推思考になると思います。まあ、普通の考え方かもしれません。

逆に後者は、例えば大手ゆえに施工スケジュールを延伸できず不正に走った、という解釈。顧客との契約期限を(表面上)守るため、杭工事を基準通り実施せず施工データを偽造したというもの。(こういう行為はまったく肯定できませんが、サラリーマンの心情としては、よく理解できるものです。)

後者を、より一般化すると、ある厳格なルールや規制が存在することで別のルール等が守られなくなり、全体のリスクが必ずしも減らず又はかえって増加するケースがあるということ。通常、規制等の存在は秩序を維持・向上しリスクを減らします。それが規制等を制定する理由ですが、そうではない場合も有り得る。このあたりが、リスク・マネジメントが一筋縄ではいかないところであり、また面白いところでもあります。

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「生涯一コンサルタント」として、ダウンシフトしながら、人生晩年を迷走中です。

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