シンポジウム「成長戦略を支えるIFRS(国際財務報告基準)」

昨日、日本経済新聞社の主催するシンポジウム、「グローバル時代の企業価値リポーティング 成長戦略を支えるIFRS(国際財務報告基準)」を聴講してきました。

■グローバル時代の企業価値リポーティング
「成長戦略を支えるIFRS(国際財務報告基準)」
http://adnet.nikkei.co.jp/e/event.asp?e=01872


オープニングは「人々が会計基準に求めるもの」と題した、衆議院議員/自民党企業会計小委員会事務局長という肩書の小田原潔氏の講演。存じ上げない方でしたが、1987年富士銀行入行で、その後は外資系で投資銀行業務をしていたとのこと。代議士としては珍しい肩書かと。

基調講演は、「IFRS適用レポートについて」金融庁総務企画局の森田宗男審議官。2015.4.15に開示された「IFRS適用レポート」についてポイントを簡単に説明。2015年8月時点でIFRS適用&適用決定は94社(うち非上場3社)。2009.12.18に開示した「連結財務諸表の開示例」は改定する予定とのこと。

その後、Web上の予定にはなかったIASBのHugh Shields(ヒュー・シールズ)氏が登壇。肩書はエグゼクティブ・テクニカル・ディレクター。
英語のパラグラフごとに日本語訳するという珍しい?形式でした。といっても、日英とも配布された資料通りでしたので同時通訳ではなく、朗読といった感じ。「米国は最終的にはIFRSへ完全に移行すると考えています」という強気の発言が印象的で、それまで「ドアを開けたままにして」おくと。

最後が、メインのパネルディスカッション「成長戦略支えるIFRS」。
パネリストは、宮原東証社長、西村住友理工会長SEC、弥永筑波大教授、森日本会計士協会会長。

西村氏のみ、ちょっとスキル的人物的に場違いな印象でした。あまり有益な情報を出せない一方、意味なくIFRSを低品質と何度も罵るなど。合理的な理由があっての発言ならよいのですが、「当期利益、のれんの償却、リサイクリングがない」から低品質と言われても困ります。それらは重要な会計論点で日本のメーカーの多くが主張しそうな内容ではありますが、(少なくとも現時点では)IASBは氏の見解と異なる意見を持っているというだけのこと。会計基準の品質そのものを示す訳ではないでしょう(これらがあるから日本基準は低品質と言われたらどう反論するのか?)。
こういう方が、修正国際基準(JMIS)というほとんど使われない、時間を浪費し無駄金を使ったあだ花を咲かせてしまったのか、と悲しく思いました。

パネルで気になってメモした内容は以下。
-IFRSは東証分類の33業種中29業種に拡大。(宮原社長)
-適用には4年半、二桁億円の費用が。初年度の短信は8→38pに増加。(西村社長)
-IFRSは原則主義、リスク開示、社外取締役の観点からコーポレートガバナンスに影響。(弥永教授)
-例えば進行基準の見積りの評価には会計知識に加え業務知識と経験が不可欠。経理部のみのスキルでは困難。(弥永教授)
-連単問題では会社法(法務省)より課税関係(国税庁)が大きな課題。(弥永教授)
-四半期開示の任意化又は廃止には否定的。(宮原社長、森会長)
-任意適用拡大は歓迎だが早く強制適用へ移行すべき。(森会長)





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