「機械化できない職人技」は存在しない→人間を使わずどうビジネスするか

「日本の職人技ががスゴい」みたいな内容のTV番組が、ときどきやっています。お疲れ気味の日本国民の琴線に触れるのでしょうか。あと、どうも職人信仰みたいなのがあるようで、「機械化できない職人技~」と言ってみたり。
所詮TVなのでそんなもの、フィクションとして割り切り娯楽番組として楽しむのはよいのでしょうが、そんな内容を本気で信じている方もいて、びっくりしたり。

もちろん職人技自体は立派なものですが、ビジネス的にみると、現在の技術レベルで「機械化できない職人技」なんて、ほぼ存在しません。(もちろんゼロではない(笑)ですが、世の中の事象にゼロはほとんどない訳で)

では、なぜ職人が手作業しているのかというと、人間の方がコストが安いから。つまり、作業を分析して仕組化、機械化し運用する一連の投資や費用を考えると、人間にやらせておいた方がトータルで安価ということです。
職人の多くは個人事業主や零細な個人企業等で、雇用関係ではなく請負や売買等の取引であり、アートやクラフトに属する高価な製品やニーズが供給を大きく上回る製品では例外もありましょうが、基本的に買い叩く適正価格で購入することが可能で、人間の方が安くつく。また、職人側も本当は最新の設備機械を導入したいがカネがなくてできないため、いわゆる職人技でなんとか凌いでいる、苦し紛れという面もあります。

対して、日本の大企業の場合には社員の解雇が事実上困難なので、必ずしもヒト=安価とはならず、ゆえに大企業ではある意味順調に機械化、システム化が進むという構図。いかに職人技を礼賛しようと、機械化、システム化はどんどん進む。メーカーだけでなく、もう少し時間は必要ですがECの普及や店の店頭及びバックの自動化で流通業から人間は大幅にいなくなり、自動運転カーの普及により運輸業態でもタクシーやトラックの運転手なども大きく削減が期待できるでしょう。しかも、人間のようなつまらないミスをせず品質(顧客価値)は現在よりグッと良くなるはずで、まさに一石二鳥です。いや、嫌々働く必要もなくなるので一石三鳥というべきか。ごく一部の例外を除き、肉体労働や接客等を喜んでやるような方はいないでしょうから。

もちろん、人間がまったく不要とはならないので、良い方がいたら雇用するのも一手ですが、有能な経営者がまず考えるべきは、「いかに人間を使わずにビジネスするか」ということかと。従業員数は、もはやビジネス規模の指標では無くなって久しいです。
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「生涯一コンサルタント」として、ダウンシフトしながら、人生晩年を迷走中です。

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