ベンチャー投融資などに関する「池田信夫blog」と「iSOLOGUE」での議論
池田信夫さんのブログ「池田信夫blog」と磯崎哲也さんのブログ「iSOLOGUE」で、ITベンチャー(?)などに関する議論(コメントのやり取り)が面白かったのでメモ。
[経緯]
発端は、磯崎さんの2008.6.27の「ITゼネコン構造がイノベーションを阻む」(池田氏、月刊アスキー記事)について、というエントリ。
それに対して、池田さんが2008.6.27に、いい加減さの最適化、として反論。
以下、時系列(ブログのエントリの順)に並べると…
磯崎さん:ベンチャー企業」のための資金調達入門(2008.6.28)
池田さん:ウェブの食物連鎖(2008.6.28)
磯崎さん:投資と融資の違い(2008.6.29)
池田さん:「中抜き」の経済学(2008.6.29)
磯崎さん:ベンチャー企業とMM理論と上限金利規制(2008.6.30)
荒っぽいのを承知で、両者の立ち位置を示すと、池田さんは、従前から主張していたように、ITゼネコン構造、過剰ガバナンスなど現状を強く批判。他方、磯崎さんは、実務家として、現状を広く容認してたうえで、制度的な解説を展開。
磯崎さんの論理的な整理は、いつもながら見事で非常に参考になりますが、管理人の感覚は池田さん寄りです(笑)
なお、議論に触発されて、考えた私見(極論)を3点ほど。
1.ベンチャーとは、どういう存在なのか?
ベンチャーとは、その原義の通り、単にリスクの非常に大きな企業。多産多死。スモールビジネスとはハッキリ区分することが重要。そのため、ベンチャー投資では、一般の事業会社への投資と同列に考えることはできない。事業性の事前評価などは詐欺(的な案件)の排除手段にすぎず、バクチ(と言って悪ければ、宝くじ、ギャンブル)と同様と割り切るべき。
2.ベンチャーの生存率、収益性は、どの程度なのか?
ベンチャーの定義を1のようなハイリスクだとすると、磯崎さんが書かれている「10社に1社」、「20社に1社」というのは、ちょっとイメージが1〜2桁違うでしょう。1,000社のうち、2〜3社が生存し、おのおの数百倍の企業価値になるという感じ。磯崎さん自身も後に「30倍、50倍程度」をミドルリスク・ミドルリターン」とも書いておられ、当然認識されているようですが。逆に、他人のカネでギャンブルをやる以上、数百〜数千倍の上がりを狙うのは、当たり前のような気がします。
3.ベンチャーにおける資金の意味合いは?
これが一番違和感のあったところ。
投資と融資は、経済的には同じもの。更に磯崎さんは、会計でも、長期分は「資金を出す側」にとっては同じ(固定資産)、「資金調達する側」には、負債と資本で大きく異なる、と説明されている。あくまで会計的には、そうなんでしょう。
でも、資金調達する側が、負債と資本、短期と長期などを区別しているなんてことは、まったくありません(経験より)。入ってきたキャッシュに色は無く、すべて単純に「オレのもの」と考えている訳で。というか、この点に関しては、ベンチャーだけでなく、スモールビジネスの経営者、役所、マスコミ、世間を含めて、同じように考えているものだと思っていました。でなければ、銀行の融資について「貸し渋り」とか「貸し剥がし」などというアホな言いがかりが有り得るはずはないですから。(最後はちょっと話が逸れた)
[経緯]
発端は、磯崎さんの2008.6.27の「ITゼネコン構造がイノベーションを阻む」(池田氏、月刊アスキー記事)について、というエントリ。
それに対して、池田さんが2008.6.27に、いい加減さの最適化、として反論。
以下、時系列(ブログのエントリの順)に並べると…
磯崎さん:ベンチャー企業」のための資金調達入門(2008.6.28)
池田さん:ウェブの食物連鎖(2008.6.28)
磯崎さん:投資と融資の違い(2008.6.29)
池田さん:「中抜き」の経済学(2008.6.29)
磯崎さん:ベンチャー企業とMM理論と上限金利規制(2008.6.30)
荒っぽいのを承知で、両者の立ち位置を示すと、池田さんは、従前から主張していたように、ITゼネコン構造、過剰ガバナンスなど現状を強く批判。他方、磯崎さんは、実務家として、現状を広く容認してたうえで、制度的な解説を展開。
磯崎さんの論理的な整理は、いつもながら見事で非常に参考になりますが、管理人の感覚は池田さん寄りです(笑)
なお、議論に触発されて、考えた私見(極論)を3点ほど。
1.ベンチャーとは、どういう存在なのか?
2.ベンチャーの生存率、収益性は、どの程度なのか?
3.ベンチャーにおける資金(=投資)の意味合いは?
1.ベンチャーとは、どういう存在なのか?
ベンチャーとは、その原義の通り、単にリスクの非常に大きな企業。多産多死。スモールビジネスとはハッキリ区分することが重要。そのため、ベンチャー投資では、一般の事業会社への投資と同列に考えることはできない。事業性の事前評価などは詐欺(的な案件)の排除手段にすぎず、バクチ(と言って悪ければ、宝くじ、ギャンブル)と同様と割り切るべき。
2.ベンチャーの生存率、収益性は、どの程度なのか?
ベンチャーの定義を1のようなハイリスクだとすると、磯崎さんが書かれている「10社に1社」、「20社に1社」というのは、ちょっとイメージが1〜2桁違うでしょう。1,000社のうち、2〜3社が生存し、おのおの数百倍の企業価値になるという感じ。磯崎さん自身も後に「30倍、50倍程度」をミドルリスク・ミドルリターン」とも書いておられ、当然認識されているようですが。逆に、他人のカネでギャンブルをやる以上、数百〜数千倍の上がりを狙うのは、当たり前のような気がします。
3.ベンチャーにおける資金の意味合いは?
これが一番違和感のあったところ。
投資と融資は、経済的には同じもの。更に磯崎さんは、会計でも、長期分は「資金を出す側」にとっては同じ(固定資産)、「資金調達する側」には、負債と資本で大きく異なる、と説明されている。あくまで会計的には、そうなんでしょう。
でも、資金調達する側が、負債と資本、短期と長期などを区別しているなんてことは、まったくありません(経験より)。入ってきたキャッシュに色は無く、すべて単純に「オレのもの」と考えている訳で。というか、この点に関しては、ベンチャーだけでなく、スモールビジネスの経営者、役所、マスコミ、世間を含めて、同じように考えているものだと思っていました。でなければ、銀行の融資について「貸し渋り」とか「貸し剥がし」などというアホな言いがかりが有り得るはずはないですから。(最後はちょっと話が逸れた)


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