福島第一原発事故への対応と失敗の本質

福島第一原発事故に対する政府・東電の対応が、昔読んだ「失敗の本質」に挙げられた、旧日本軍とよく似ていると思いました。

■「失敗の本質」戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎 中央公論社(中公文庫) 1991.8


失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
(1991/08)
戸部 良一、寺本 義也 他

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(「ビジネスモデル革命」の寺本義也さんも共著者だったのか、認識してなかった…)

もちろん、現状では、原発の方は未だ対応実施中であり最終結果は出ていない。管理人は原発の技術に詳しくなく、また公表された以上の情報を持っていない。更に、今、「失敗の本質」の実物が手元にないので、照合できない。などの前提で、あくまで個人的な備忘録としての記述です。

ポイントは以下の3点。

1.状況判断の誤り
2.戦略不在、戦術依存
3.戦力の逐次投入


それぞれ、旧日本軍の例として記します。

1.状況判断の誤り
ますば、状況判断の誤り。神国日本は米国に戦争で負けない、負けてはいけない、という根拠のない先入観(結論)が先にあり、いかに証拠(例えば以下)があっても、それを採用した合理的な状況判断が出来ない。

■「昭和16年夏の敗戦」 猪瀬直樹 文藝春秋(文春文庫) 1986.8


昭和16年夏の敗戦 (文春文庫)昭和16年夏の敗戦 (文春文庫)
(1986/08)
猪瀬 直樹

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2.戦略不在、戦術依存
次に、戦略不在、戦術依存。緒戦では、たまたま、いくつかの勝利をおさめたものの、資源制約の元でいつまでも戦いを続けられないことは明白。つまり、どのように戦争を終息させるか(戦略)が重要だったはず。にも関わらず、そのように考ず、また行動も十分に取らないまま、現場レベルの戦闘や戦術(「特攻」とか)の勝った/負けたに終始した。

3.戦力の逐次投入
最後に、戦力の逐次投入。米国のように、基本「敵の3倍の兵力で撃滅」というような合理的な考えができず、相手の兵力に合わせてチビチビと戦力を投入して、順次撃滅される悲喜劇を生んだ。戦力同等ならば、大和魂で日本が勝つ、とでも考えていたのか。

このように書いてみると、福島第一原発だけでなく、大きな失敗や事故を起こす場合の、共通要因のようにも思えますね。
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