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大災害債(CAT債)


大災害債とは
大災害債とは、地震等の自然災害が発生した場合には元利金の全部又は一部の償還をおこなわないタイプの債券。CAT債(CAT Bond、Catastrophe Bond)とも呼ばれます。

2017.8.19付の日本経済新聞の一面に、この大災害債に関して以下の記事が掲載。

■大災害債の発行最高 高め利回り、分散投資先に(2017.8.19)


2017年は半期で新規発行が81億ドル、発行残高は6月末時点で2兆1千億ドルとのこと。
大災害債は、債券ですが、ちょっと特殊な仕組債と言われるものの一種。ツリーで描くと、

債券

--仕組債
---大災害債


主に損害保険会社が、再保険の代わりに発行します。

債券と仕組債
簡単におさらいしておくと、債券は発行体にとっては会計上の借入等と同じく負債ですが、有価証券の一種であり売買容易なため一般的には借入より低コストでファイナンスが可能。
仕組債は、この債券にデリバティブ(派生商品)を組み合わせたものです。

仕組債 = 債券 + デリバティブ


なので、仕組債の基本的な性質は債券ですが、デリバティブの性質も併せ持っています。一般に、仕組債のリスクはデリバティブの分だけ通常の債券より高いため、それに応じて利回りも高く設定されます。

大災害債の仕組み
大災害債は、債券に地震デリバティブ等が組み合わされた仕組債です。
直観的イメージは、地震保険のちょうど反対。地震保険は地震が発生し損害が生じた場合にその損害(の一部)が補償されるものです。

大災害債は、地震による損害が生じなければ通常の債券より高い利回りで償還されますが、万一地震が発生し損害が一定額を超えると償還金相当の部分が保険金支払いに充当されて、投資家には償還されません。
これは発行体である損害保険会社が、地震保険等のリスクの一部を大災害債によって第三者である投資家に移しているのです。リスクマネジメントでいうところの、リスク移転という奴です。

債券は、一般的には株式に比べリスクが少ないというイメージがありますが、仕組債には当てはまりません。発生確率はごくごく低いものの、発生した場合には全損もあり得るタイプの、非常にリスクの高い金融商品も含まれます。





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「生涯一コンサルタント」として、ダウンシフトしながら、人生晩年を迷走中です。