IFRSの(会計)システム対応コスト?

金融庁の「IFRSレポート」絡みで、システム対応コストのところが、少し話題になっているようです。
IFRSレポートでは、「2.IFRSへの移行準備・移行コスト」の中で、「(5)「IFRSへの移行」に直接要したコストの概算額」と、その内訳として「③ 会計システムの導入又は更新」コストを聞いています。
先般の指摘の通り日経記事の該当部分は大きく間違ってます。)

ところが、回答結果をまとめたグラフのところは単に「システム導入又は更新」となっており、「会計」が落ちています。この点は非常に興味深いです。
つまり、このアンケートでは回答すべきが「会計システム」のコストか、「(会計以外を含めた)システム」のコストなのか、不明瞭に見えます。

ちなみに、IFRSレポートでは、別に「IFRSの適用に際して導入又は更新を行ったシステム」を聞いており、そこでは「連結システム、固定資産システム、販売システム、開示システム、購買システム、その他」が挙げられています。
管理人の認識では、会計システムと、ここに列記されたシステムの範囲は同じではない(少なくとも販売システム、購買システムは会計システムではない)のですが、おそらく金融庁は、この点をあまり区別せずにアンケートしたのではないでしょうか。

管理人の知る限り、会計システムのパッケージ価格は概ね数十万円~数百万円の桁であり、多少ライセンス数を増やしたり、機能範囲を広げたりしても、数千万円になることは稀です。また、財務会計というルールが明確なために、カスタマイズの必要性も低いはずです。
それに対して、販売システム等の業務システムや管理会計システムは機能も価格も千差万別で、ライセンス数も事業等の規模に応じて大きな差異が生じます。もしERPに手を入れるようであれば、数千万円~億円単位の費用を要するでしょう。

システム導入又は更新コストについては、回答企業数は25社で、

1千万円未満 4社

5千万円未満 6社

1億円未満 1社

5億円未満 8社

5億円以上 6社

となっています。

アンケート結果でこのように金額が大きくバラけたのは、「システム」の範囲が不明瞭なのが(企業や事業の規模等以外の)ひとつの大きな要因ではないかと思われます。
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Googleマップの情報改竄

Googleマップ上の情報改竄(かいざん)が、話題になっているようで。役所などの表記が、「XXサティアン」(←死語)などとというごく懐かしいものに書き換えられている由。

そういえば、確か4月の上旬ごろ、TLに「変な店名のマクドナルドの支店が佐渡島にたくさん出来てる」というのが流れていた記憶が。当時見に行ったことろ、佐渡島だけでなく、新潟県の山中などにもたくさんありました。(現在は、なくなっているようですね)

今思うと、おそらく類似の手口による犯行だったのかと。

PDFファイルの結合とページ追加(Adobe Acrobat)

ScanSnapの利用環境を整えましたので、紙ゴミのスキャン及びPDFファイルの整理などを始めました。
バラバラのPDFファイルは扱いにくいので、スキャン後に適宜まとめています。

Adobe Acrobatの、複数のPDFファイルをひとまとめにするファイルの結合と、PDFの文書(ファイル)に他のPDFファイルからページを追加するページ追加の操作が、どうも管理人の直感と異なるようで、すぐ間違ってしまうため、備忘録にしました。

まずは、PDFファイルの結合。

1. Adobe Acrobat(Readerではなく)の「ファイルを結合」メニューから、「ファイルを追加」で結合する複数のファイルを選択。

2. 「ファイルサイズと変換設定」の「標準」をラジオボタンで選択し「次へ」。

3. 「ファイルを単一のPDFに結合」をラジオボタンで選択し「作成」。

4. 結合が成功したら「保存」。

これで、(元の複数のファイルはそのままで)新たな結合ファイルが作成されます。ファイルを開かずに、直接扱うイメージです。

ページ追加は、少し手順が異なります。

1. ベースとなるPDFファイルをAdobe Acrobatで開き、挿入する位置を決める。

2. 「文書」→「ページ挿入」で、挿入するPDFファイルを選択。(又は左サイドバーで「ページ」を開き、右クリックで「ページ挿入」)

3. 挿入する位置を確認して「OK」。

4. 選択したPDFファイルのすべてページが挿入される(挿入ページを選択できない)ので、必要に応じて削除等を実施して「上書き保存」。

挿入したファイルはそのままですが、ベースにしたファイルは当然、上書きされています。
なお、ScanSnapでスキャンしたPDFファイルであれば、ScanSnap Organizerでもページ追加や削除、順序の変更等ができますが、ファイルの結合はできません。


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日経のIFRSレポートに関する記事

2015.4.15付、日本経済新聞の財務面より。

■国際会計基準採用の大企業 9割が「導入に利点」(2015.4.15)


金融庁が取りまとめしたIFRSレポートに関するもの。

調査対象が「IFRSを採用する60社」となっており、間違っているのは、いと悪し(←こういうの気になる)。正しくは前のエントリにも書いたように「IFRS採用又は採用予定の65社」です。60社は、IFRSへの移行による実際のメリット(日経記事における「IFRS導入後のメリット」)への回答社数ですね。

また、調査の「移行に直接要した総コスト」を、「新たな会計システム構築に掛かった費用」としているのも、なんだかなぁと。

リードと本文が無関係なのも含め、記事のレベルに、ちょっと問題がありそうです。

金融庁「IFRS適用レポートの公表について」

金融庁のサイトで、IFRS適用レポートが公表されています。

■IFRS適用レポートの公表について(2015.4.15)
http://www.fsa.go.jp/news/26/sonota/20150415-1.html


『日本再興戦略』改訂2014」に基づく調査で、IFRS移行に際しての課題対応やメリットを取りまとめています。
2015.2末時点のIFRS任意適用企業40社+TDnetで任意適用予定公表企業29社の全69社を対象に質問調査票を配送。うち65社から回収し、うち28社にはヒヤリングも実施したとのこと。

全80ページ弱のボリュームですが、本編は十数ページです。


先行開示事例から学び取る IFRS導入プロジェクトの実務先行開示事例から学び取る IFRS導入プロジェクトの実務
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Google検索の小技 「地名」+「天気」、「地名」+「map」

Googleで検索する際の小技を備忘録として。

1. 「地名」+「天気」
ある場所の現在の天気を知りたいとき。
- 当日XX時(現時)の天気、気温と降水確率、湿度、風速。
- 今後21時間の気温、降水確率、風の変化(予報)。
- 翌日から1週間の天気と最高/最低気温(予報)。
がトップに表示されます。

なので、「気温」、「降水確率」等でも同様の結果になります。

2. 「地名」+「map」
ある場所の地図を見たいとき。わざわざGoogleマップを起動させる必要なし。
ちなみに「マップ」だと、ダイレクトに地図が表示されません。「map」じゃないとダメ。洋物なんですね~(笑)でも「場所」なら大丈夫。(なぜ?)

なお、「地名」+「ナビ」だと、現在地を出発地、「地名」を目的地とする経路案内が表示されます。こちらはカタカナでも大丈夫。(ひらがなはダメです)
ナビの代わりに、「経路」や「距離」でもOKでした。

イアン・ブレマー氏「AIIBからみえる国際情勢」

イアン・ブレマー氏のインタビューが、NHK NEWSWEBにアップされていたので(不本意ながら)リンクを。

■イアン・ブレマー氏 AIIBからみえる国際情勢(2015.4.10)
http://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2015_0410.html


イアン・ブレマー氏は「Gゼロ後の世界」の著者で、国際政治・地政学系の調査研究・コンサルティング会社「ユーラシア・グループ」の代表です。

AIIBが「中国が主導し、中国と中国の仲間で作られ、中国の融資基準が用いられる」、つまり中国のものであるという見解には同意します。ただ、そうであるなら日本の参加は別に今である必要もない、とも思います。例えAIIBに参加し、どれだけ情報があっても、外交・軍事的に稚拙な日本が、中国を多少ともコントロールできるとはまったく思えない。また、創立時の参加者だとしても、中国様が後々、日本有利に参酌して下さる(笑)ことも有り得ない。どうせ、単に金をせびり取られるだけ。

中国の経済成長がいつか止まるのは確実なので、AIIBに何か問題が生じたタイミングで、渋々参加するというのでよいのでは。問題は、それがいつになるのか、判らないということ。


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(2011/05/25)
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ScanSnap S510をPCにセットアップ

ペーパーレス化(←死語)推進のため、従前のPCで利用していたScanSnap(スキャンスナップ)S510を、現用PCにセットアップすることに。本来なら、PCを更新した1年ほど前にやっておくべきことなのですが…

会社勤務の方はオフィスに複合機が当然あるでしょうが、個人用カラーイメージスキャナも1台持っておいて損は無い商品ですね。某キヤノンさんにも類似の商品がありますが、個人的にはPFU(富士通)さんをお薦め。

PFUのサイトに行き、ScanSnap ManagerとScanSnap Organizerのセットアップ用ファイルを取得します。

1. PFUサイトで、ドライバダウンロード→販売が終了した機種(笑)のタブからS510→「ダウンロード要求フォームへ」リンク

2. PART NO.、SER.NO.、氏名、Emailアドレスを入力し、「以下の個人情報の利用目的に同意して確認画面へ進む」→入力内容を確認して、送信。

3. メールでリンクが送られて来るので、メールにあるユーザー名、パスワードを入力してダウンロード画面へ。

4. Windows8、Windows7、Windows Vista共用のファイルを取得。ScanSnap ManagerとScanSnap Organizerのほかに、名刺ファイリングOCRもありますが、こちらは使わないな。

5. 各ファイルのセットアップを実行→再起動。


共用ということは、昔のVista用セットアップDVDを使ってもよかった、ということか。

なお、Windows8、7の場合はアップデートもしろ、と書かれているので、

1. ScanSnap ManagerとScanSnap Organizerそれぞれのアップデート画面へのリンクから、アップデート用ファイルをダウンロード。
(こちらは要求フォーム等はなし)

2. 各ファイルのセットアップを実行→再起動。


電源とUSBを繋ぐと、PCがハードを自動認識。何年振りかで、ScanSnapが稼働しました。


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ねこあつめ ios版1.2.0アップデート

近頃、何かとねこあつめ優先の生活となっておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

昨日、ios版1.2.0がリリースされました。Android版は3月末にすでにアップデートしていたようなので、後追いですね。

■ねこあつめ公式
http://nekoatsume.com/games/neko/


今回、追加されたのが「もようがえ」機能。
にわさき拡張後に使える機能ですが、これまでの「いつもの」背景のほかに、「池と床の間」、「ウッドデッキ」、「モダンスタイル」の3つの背景が新たに加わり、切り替えが可能になっています。それぞれ、和風、洋風、ハイテクみたいなイメージでしょうか。
利用には1つにつき金にぼし280が必要ですが、アップデート時に半額チケットが交付されたので、さっそく金にぼし140を払って池と床の間にもようがえしてみました。

その他、グッズとして、桜餅クッション、さくら座布団など春的なものや、鯉のぼりトンネル、極厚ひんやりマットといった時節もの、モダンタワー、ねこちぐら、けりぐるみ3種等も増えています。

ニャンコ数も41になり、差し引き7つほど増えた勘定。やっと、あと数種類でコンプ!と思ってたのに、またよく判らんようになった…

なお、「あいことば」関係でいくつかバグがあるようです。
管理人の場合、アップデート後、「NEWS」を叩いてもあいことばが出なくなりました。一度アプリを終了し、スマホの電源を落としてから再度起動したところ、無事に復活。

ただ、今度は「通信」→「あいことば入力」で、まだあいことばを入力してないのに、そのままにぼしをゲット!これはまあ、ユーザー有利だからよいか。でも、ちょっとつまらない…(笑)

JR東日本 東京駅開業100周年記念Suica[途中経過2]

JR東日本の東京駅開業100周年記念Suicaの件。3月上旬に大まかなスケジュール感に関するハガキが来たことはご報告しましたが、本日約1ヶ月ぶりにメールがまいりました。

まずは、ハガキではなく、メールが来たことを素直に喜びたい。

専用払込票の発送予定が(なんと)11月下旬に決まったとのこと(笑)そして、12月中旬までにコンビニで払込手続すると、12月末までに発送する予定といいます。
払込手続がコンビニ限定なのはなぜ、というのは置いておくとして。入手できるのは、約8ヶ月先、たぶん年末か来年の話ですか…。

う~む。これ、もしかして、今度は壮絶なキャンセル地獄が生じる可能性ないだろうか?それは、それで見てみたい気もしますが。

スマホか、信州大学の二択なら

信州大学の山沢清人学長の入学式でのあいさつが、ずいぶんと話題になっているようですね。
朝日新聞DIGITALに全文がアップされていましたので、(朝日新聞系なのは)不本意ですが、一応リンクを。

■信州大学・山沢清人学長の入学式あいさつ全文(2015.4.5)
http://www.asahi.com/articles/ASH455FQGH45UEHF004.html


皆様はどうでしょうか。残念なことですが、昨今、この信州でもモノやサービスが溢れ始めました。その代表例は、携帯電話です。アニメやゲームなどいくらでも無為に時間を潰せる機会が増えています。スマホ依存症は知性、個性、独創性にとって毒以外の何物でもありません。スマホの「見慣れた世界」にいると、脳の取り込み情報は低下し、時間が速く過ぎ去ってしまいます。
(上記より引用)


まあ、言いたいことは、少し判るところもあるので、全否定する気にはなれませんが。
「モノやサービスが溢れ」ることが、何か悪いことのように言うのは、老人の戯言ですね。窮乏フェチか、自分が若かりし頃に無かったモノへの呪詛なのか、大変に残念な発言と思います。
また、「無為に時間を潰せる」のが、大学のほとんど唯一の利点だと考えていますので、別に何で時間を潰してもよいような。変な思想や活動に走るより、よほどよいでしょう。

「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」 スイッチを切って、本を読みましょう。友達と話をしましょう。そして、自分で考えることを習慣づけましょう。自分の持つ知識を総動員して、ものごとを根本から考え、全力で行動することが、独創性豊かな信大生を育てます。
(上記より引用)


まあ、自分で考えることは大切ですね。また全力で行動するのも大事です。
ただ、本はデジタルでも読めるし、知識はITで収集・蓄積するのが絶対に必要なので、スマホをやめる必要はないはず。(個人的にはまだスマホよりPCの方が効率的とは思います。)

ちなみに、信州大学というのは初めて聞きました。そこそこ長く生きてまいりまして、出身大学を聞いたり聞かれたりという経験も多々しましたが、これまで聞いたことが無かった大学名です(中部地方の勤務経験なし)。東京大学でも7割辞退する(教養学部)ような時代に、信州大学とスマホを二択で選択するなら、「スマホ」を選ぶ方が正常では?(笑)

あと、「友達と話をしましょう」って、そんなに大事なことか?(自分と同レベルの)友人なんかと議論をしたって、自分のためにも世のためにもなりませんて。まして左的な議論なら最悪で、大学はそういう奴らと無能者の巣窟になってしまったという反省もない。
むしろ頭が悪くて知識もないのに、(詐欺的な)コミュニケーション能力だけ高い、小保方的な、いわゆる意識高い系が問題でしょうに。と思ったら、やっぱり信大さん、AO入試やってますね。

「独創性」とかも、どうでもよいです。独創性は、結果的に後で外部から「独創的だ」と言われるものであり、「独創性を目指す」なんて、例えば総務省の変なヒト施策みたいな極めてバカバカしいことです。某大手IT企業も、異常なほど「独創性」にこだわってましたが、落ちぶれていきましたよねぇ。

非流動化ディスカウントと収益還元法

先般「流動性リスク」というエントリで触れた、2015.3.27の最高裁決定(道東セイコーフレッシュフーズ事件)に関しては、Web上ではかなりの反対意見が散見されます。

収益還元法のそもそもの本質から、非流動化ディスカウントなるものが適用できないのは自明と思っていましたが、そのように考えない方が、けっこう存在するということ。

このような見解の方に多く見られるのは、企業価値の算定上、まず「非流動化ディスカウント」というものが存在する、という前提に立っているらしいこと。つまり、非上場企業の株価はつねに上場企業より低いとして、その要素を必ずディスカウントすべきと考えているのでしょう。
ここに問題があります。

上場と非上場を比較しているその構造からして、非流動化ディスカウントというのは、あくまで比較方式の範疇の概念であることは明らかです。企業価値を考えるのに、まず非流動化ディスカウントありき、というのは無理があります。方式に応じた要素を勘案するのが妥当でしょう。
これは実際に企業を経営することを考えても明白です。企業がビジネスをして「収益」を得るのに、そもそも上場と非上場の区別が大前提だ、などということはあり得ません。非上場の巨大企業や優良企業なんて、ご承知のようにごく普通に存在しますし、上場なんて、資本調達や株式取引のための便法に過ぎないのですから。
ファイナンス理論云々で上場と非上場の割引率の比較がどうとか、言ってる方もおられますが、万一そうだとすると、それも比較方式の範囲内で検討すべきですね。収益方式である収益還元法とは、非常に相性の悪い議論です。

なお、今次の内部統制や会計ルールの厳格適用による上場企業のガバナンス・コスト等を勘案すると、比較方式においては、非流動化ディスカウントだけでなく「流動化ディスカウント」の方ももっと心配すべきでは、とすら思います(笑)
ただ、当然ながら、こちらも収益還元法では勘案すべきではありません。


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流動性リスク

いつも勉強させて頂いている山口利昭先生のブログ「ビジネス法務の部屋」。本日も、2015.3.27の最高裁決定(道東セイコーフレッシュフーズ事件)に関するエントリを拝見しておりました。

■中小上場会社の社外取締役が注目すべき最高裁決定(道東セイコーフレッシュフーズ事件)(2015.4.1)
http://yamaguchi-law-office.way-nifty.com/weblog/2015/04/post-5dc5.html


非上場会社のM&Aで収益還元法を使う場合に、加えて市場で株を売買できないことを理由に更に株価を低く見積ることはできないとする決定です。この結論や理由付けは、まったくもっともだと思われます。

読み進めたところ、

非公開会社の株式固有の非流動化の問題に限られるのか(流動性リスクを株式の期待収益率に反映させた場合はどうなるのか)

のところに目が止まったです。

流動性リスク(Liquidity Risk)とは、運用と調達の期間のミスマッチや予期せぬ資金の流出により、必要な資金確保が困難になる、又は通常よりも著しく高い金利での資金調達を余儀なくされることにより損失を被るリスク(資金繰りリスク)及び市場の混乱等により市場において取引ができなかったり、通常よりも著しく不利な価格での取引を余儀なくされることにより損失を被るリスク。(金融庁や日本銀行の定義より)
つまり、流動性リスクとは、(1)資金繰りリスク(資金流動性リスク、アベイラビリティ・リスク、Availability Risk)と(2)市場流動性リスク(Market Liquidity Risk)の2つに区分され、要因は異なるもののいずれもキャッシュの枯渇するリスクであると、このように理解しておりました。

ただ、山口先生のエントリで書かれている流動性リスクは、この2つのいずれとも違うもののようです。
先に申し述べておきますと、管理人は流動性リスクの定義自体を問題にしている訳ではありません。定義は論者により異なる可能性が当然にあり、また金融庁等の定義がすべてである訳でもありませんので。

頭が固いためか、山口先生のご指摘のリスクがどのようなものか、直感的に理解できなかったのです。そして、仮に流動性リスクを先の(1)と(2)ように、狭く解釈する場合、山口先生のご指摘にあるようなリスク(事象?)は、いったい何リスクに反映するのだろうか?という疑問であります。

しばらく考えてみたのですが、山口先生は流動性リスクという言葉を、非流動化に伴うインパクト(影響)の程度といった意味で使われている、と解釈しました。リスクを将来の不確実性とすると、上場/非上場は確定事項でありリスクとは言い難いような気もするのですが、非上場による影響には程度がある、という理解でしょうか(←超推測)。

では何リスクなのか、このリスクは株式の価格変動に関するリスクなので「マーケットリスク」の一部というか一種というのが、管理人の感覚には合致するという結論でした。
ちなみに、マーケットリスクは、いわゆるXX市場などで取引されていない非上場の金融商品なども対象にする概念です。例えば、銀行預金や貸出金にもマーケットリスクのひとつである金利リスクが存在します。


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「生涯一コンサルタント」として、ダウンシフトしながら、人生晩年を迷走中です。

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