FC2ブログ

日経のIFRS連載記事「揺れる企業会計 IFRS導入の課題」(下)

昨日のエントリで前振りした、日本経済新聞の連載記事「揺れる企業会計 IFRS導入の課題」(全4回)へのコメントです。

■揺れる企業会計 IFRS導入の課題
①欧米主導の基準統一 日本の声 反映できるか(2010.10.3)


連載は、まず、デビッド・トゥイーディー(Sir David Tweedie)IASB議長の、リースへの言及で始まります。

「貸借対照表(バランスシート)に計上された航空機に乗るのが私の願望だ」

このコメント、講演でも何度も聞きましたが、個人的にも大好きだなぁ。

記事には

航空会社はリース調達した航空機の資産計上を迫られ、財務指標が悪化する見通し

とありますが、実態なので問題ないでしょう。単に、今が粉飾されているだけのこと。つまり、財務諸表が「悪化する」のではなく「間違っているのが正しく修正される」というのがより正確な表現になります。

日本が、世界全体では少数派なのは、仕方のないこと。どこの国も主導権を取りたい訳で、ルールメーカーになるのは非常に厳しいです。もちろん、出来れば国益(?)は守りたいですが、それは既得権者の利益とは違います。
また、そもそも「欧米」って一言でいってますが、欧州と米国はもとより、ヨーロッパ内でも、当然ながらは、利害対立は多発しています。例えば、ギリシャ危機などが典型。


■揺れる企業会計 IFRS導入の課題
②「ものづくり」の戸惑い 監査にも柔軟性が必要(2010.10.4)

②では、収益認識、退職給付などが、槍玉に。
ニッセイ基礎研のひとが

終身雇用を前提にした日本企業

とズレたことを言っているのが印象的。その「前提」が、大問題なんですよね?
後は月並みな、「日本的な経営」、「ものづくり」など、死語が並ぶ。本気で言ってるんでしょうかねぇ。


■揺れる企業会計 IFRS導入の課題
③まとまらない産業界 「単独決算」で意見対立(2010.10.6)

③では、IFRS対応の投資規模感など。
東芝の「400~500億円」というのは、いくらなんでも、という感じ。業務に関する投資の一部がIFRSに回る、ということなんでしょう。三井物産の「数億円」の方が、実態に近いかと。(ちょっと少ない?)


■揺れる企業会計 IFRS導入の課題
④投資に役立つ基準か 市場支店で改善余地(2010.10.7)

④の前半で叩かれている自社の「負債の評価益」に、問題があるのは事実です。値下がりした自社の負債(社債等)を買い入れて、相殺すれば、評価益→実現益になる、という理屈でしょうが、まあ、ちょっと無理筋。
でも、これは、もともと米国会計基準(US-GAAP)にあった内容とのこと。確認していませが、現行の金融商品会計の規定(IAS39号)は、US-GAAPを、ほぼそのまま、取り入れたもの、らしいですので。なので、文句をいうなら、米国の方に言うべきかと。
しかも、すでに修正の公開草案が出され、改定は織り込み済みです。

【メモ】
IFRS導入予定
・日本たばこ産業 2012年3月期
・NEC 2013年3月期
スポンサーサイト



スポンサーリンク

最近のトラックバック
最近のコメント
検索フォーム
ユーザータグ

仮想通貨 IFRS 簡単図解 

楽天トラベル
Amazonからのお薦め
FC2カウンター
カレンダー
09 | 2010/10 | 11
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
リンク
最近の記事
カテゴリー
月別アーカイブ
RSSフィード
プロフィール

xz400

Author:xz400
「生涯一コンサルタント」として、ダウンシフトしながら、人生晩年を迷走中です。