概念フレームワーク改定の第1段階が終了

IFRSの概念フレームワーク改定の第1段階(フェーズA)、「財務報告の目的と質的特性(Objectives and qualitative characteristics of financial reporting)」の検討がが終了したとのこと。
10ページほどのスライドが、アップされています。(英語)

■IASB and US FASB complete first stage of conceptual framework(2010.9.28)
http://www.ifrs.org/News/Press+Releases/First+stage+CF+completed.htm



概念フレームワークは、IFRSそのものではありませんが、コンバージェンス作業の一環として、IASBとFASBが共同で改定にあたっています。
ワークプランの最後にある、以下の項目ですね。

Conceptual Framework Documents currently being developed
Phase A: Objectives and qualitative characteristics


フェーズAは、2008年5月に公開草案が出て、その後、検討が進められていたのが、このたび予定通り終了。
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単体財務諸表に関する検討会議

2010.9.28付、日本経済新聞投資・財務面より。ちょっとした囲み記事なのに、なぜかリードがたくさん付いてます。

■会計基準、産業界の声 集約
財務基準機構と経団連 有力企業CFO集め検討会議
「単体」財務諸表を議論


財務会計基準機構と日本経団連が、有力企業の最高財務責任者(CFO)を集めた会議を設置して、単体財務諸表について検討するとのこと。オブザーバーとして、金融庁、経済産業省、法務省なども加わるといいます。

コンバージェンスに伴う単体財務諸表の扱いを明確化するというのは当然です。

ただ、相変わらず、作成者と役所の側ばかり見ていて、利用者(投資家、金融機関、アナリスト)は蚊帳の外か。犯人と共犯者に刑法改正に関する意見を聞いて、どうするつもりなんだ。(怒)
IFRSと日本基準の本質的な差異は、個々の会計処理などではなく、こんなところにある、と言えないてしょうか。
あと、企業会計基準委員会ではなく、上部組織の財務会計基準機構であるのも、微妙。

と書いていたところ、当の財務会計基準機構(SASF)からも、公式発表が。

■単体財務諸表に関する検討会議の設置について(2010.9.28)
https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/press_release/overseas/pressrelease_20100928.jsp;jsessionid=215A85E7948BC96F51C8075A80718D35

一応、アナリスト、銀行からもメンバーが入るのか。さて、どこまで、機能するんでしょうか。

Yahoo! JAPAN-ID/Yahoo!メール復旧

nifmailの葬式作業に伴い、なぜか停止されていたYahoo! JAPANのIDも復旧。

Yahoo! JAPANのIDは、一定期間、利用がないと確認メールが飛び、リンクをクリックしないと停止状態になるようです(知らんかった)。メールが来たのは、ずいぶん前のようですが、問題なく復旧。ついでに、別のメールアドレスも登録。

また、YAHOO!メールも、別途、確認作業が必要でした。こちらはログイン後にYahoo!メールのページで、ラジオボタンを選択。
ただ、過去のメールは、すでに全て消去されており、復旧は不能とのこと。特に、重要なメールはなかった・・・と思いますが、確認も不能な状況orz

nifmail終了に伴う作業

いよいよ、@niftyのフリーメール、nifmail.jp形式メールサービスの葬式2010.9.30が、せまってまいりました。

■nifmail.jp形式メールサービス終了のお知らせ
http://www.nifty.com/mail/discontinue/index.htm

仕方なく、この週末に、せこせこと対応作業を開始。
管理人の場合は、基本的に、Gmailからの転送先としてバックアップとしての使用。ただ、いくつかのサイトには、アドレスとして登録もしており、また、まれに添付ファイルの送付先にも使用したため、それらの選別と回収が必要に。
1,800ほどの未読メールを確認しながら、結局、十数通のメールを転送。数件の未回収添付ファイルを救出しました。

リンク・プレゼンテーション

リンク・プレゼンテーション(Link Presentation)とは、財政状態計算書上でヘッジ対象とヘッジ手段を純額で表示すること。ヘッジの相殺表示。

IASBでは、IFRSのヘッジ会計(IAS39号改定フェーズ3)の検討で、リンク・プレゼンテーションを認めないことが暫定合意されてる模様です。

DIVAのIFRS自主適用

IFRSを自主適用したDIVA(ディーパ)社

シニアディレクター/公認会計士/IFRS推進委員長という肩書きを持つ内部の方による解説が、IFRSフォーラムにアップされています。

■IFRSを自主適用した会社の挑戦(1)(2010.9.22)
http://www.atmarkit.co.jp/im/fa/serial/fsa_ifrs/05/01.html

日本銀行金融研究所ディスカッションペーパー「国際財務報告基準(IFRS)と企業行動:IFRSアドプションのインパクト」

日本銀行金融研究所のディスカッションペーパーシリーズとして、以下の論文集が公表されています。

■ワークショップ 「国際財務報告基準(IFRS)と企業行動:IFRSアドプションのインパクト」の模様(2010.9、PDF)
http://www.imes.boj.or.jp/japanese/jdps/2010/10-J-25.pdf


同研究所が、2010.7.2におこなった「国際財務報告基準(IFRS)と企業行動:IFRSアドプションのインパクト」というワークショップの内容を整理したもの。
本体が約70ページ、残りは導入ペーパーです。
といっても、まだ全部目を通せていませんが(汗

[目次]
1.はじめに
2.開会挨拶「会計基準と企業行動:日本の経験」
3.導入報告「国際財務報告基準と日本基準の主な相違点およびそれらが企業行動等に与える影響に関する議論の整理」
4.報告
(1)小山報告
(2)橘報告
(3)神山報告
(4)鶯地報告
(5)本澤報告
5.コメント
(1)河野コメント
(2)浅井コメント
(3)小松コメント
(4)池尾コメント
6.全体討論
(1)フロー重視とストック重視について
(2)会計の機能としての投資意思決定支援と契約履行支援
(3)原則主義
(4)IFRSのポジティブな効果
(5)IFRSへの制度的対応のあり方
7.座長総括コメント
【開会挨拶】
【導入ペーパー】

検察官の逮捕に関しての雑感

某検察官逮捕について。ブログの趣旨とは、あまり関係ありませんが、似非ローヤーとしての感想などを少々。

非常よろしくない事態であることに異論はありませんが、違和感があるのは「あってはならない事件」みたいな反応。
どうも、日本国には官僚の無謬性を盲信している向きが多いようです。

■BLOGOS:刑事司法の根底(廉潔性)が崩壊したニュース(2010.9.22)
http://news.livedoor.com/article/detail/5024923/


「廉潔性」と表現をしていますが…そんなものは、もともと有り得ないんで。組織があれば、一定の確率(又は変動する確率)で、必ずXX(犯罪とか)がおこる(はず)。まあ、いわゆるブラックスワン的なこと。

「検察」だから潔癖、などという議論の建て付け自体が、根本的におかしいです。「あるべき論」と事実が、履き違えられている(というか意図的に混同されている?)。

むしろ、そんな盲信、誤信が、かえって、このような事件を引き起こすという側面もありそうです。つまり、

お上(官僚・役人)は間違わない、ことになっている

でも、間違ってしまった

事実の方を捻じ曲げる(証拠隠滅、改変)


というわけです。

役人と接触する民間企業では、実はよくみられる構図です(笑)

中小企業向けの新たな会計基準

2010.9.17付、日本経済新聞より。

■中小向け会計の新指針 来月にも策定着手



「中小企業の会計に関する研究会」が報告書をとりまとめ、中小企業向けに新しい会計基準を作成する方針を示すそうです。

報告書では、大企業などが対象になる国際会計基準(IFRS)を中小企業に適用する必要がないと明記。決算に基づいて納税額を計算する「確定決算主義」など、中小企業の会計慣行に配慮する。

とのこと。

相変わらず粉飾三昧の、利用者には全く無意味な決算書を作り続ける訳ですね。税務なんて、どうでもいいのにねぇ。

■中小企業庁:研究会:中小企業の会計に関する研究会
http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/kenkyukai/index.html
(現時点では「報告書」はまだアップされていませんが、配布資料の中に「報告書案」があります。)

ASBJがプロジェクト計画表を更新(続)

先日アップしたASBJのプロジェクト計画表の更新に関して、追記を予告していましたが、別エントリをアップ。

今回の、主な修正点は以下です。

1.既存の差異に関するプロジェクト項目
・企業結合(ステップ2)と無形資産のFinalが、ともに、6ヶ月延伸の2011年2Qへ。

2.IASB/FASBのMOUに関連するプロジェクト項目
・財務諸表の表示の非継続事業が、3ヶ月延伸し2011年3Qまで。
・金融商品は分類と測定(金融負債)のDP又はDP2と、すべてのEDのタイミングが各3ヶ月延伸しています。減損とヘッジ会計に関しては、途中で「検討状況の整理」(DP?)の公表も検討する、とのこと。
・リースも、DPとEDのタイミングがそれぞれ3ヶ月ずつ延伸。
・認識の中止も、同様に延伸。

3.IASB/FASB以外の検討項目
同項目が新設され、特別目的会社の連結、四半期、後発事象の3テーマが列挙されました。

非上場企業と上場企業のIFRS自主適用例

IFRSを自主的(?)に適用する事例が、2件、報道されています。
連結財務諸表規則等におけるIFRS適用条件に当てはまらないためか、「自主適用」というワーディングになっています。

金沢市の税理士系のコンサル会社「スターシップホールディングス」さん。非上場会社。

■国際会計基準を採用(2010.9.8、北国新聞の記事、PDF)
http://www.starship-hd.co.jp/cmsfiles/press/FILE120100908172200.pdf
■スターシップホールディングス
http://www.starship-hd.co.jp/

連結会計ソリューションを提供し、IFRSビジネスの拡大を狙っていると思われるDIVA(ディーパ)。こちらは大証ヘラクレス上場企業。

■DIVA:IFRS自主適用プロジェクト
http://www.diva.co.jp/ifrs/project/

どちらも、一般の事業会社ではなく、広義のIFRS利害関係者に相当すると思われますので留意が必要です。
ただ、特にDIVAさんの場合、プロジェクト自体を広く開示しており、いろいろと参考になる点があるかと。

ASBJがプロジェクト計画表を更新

企業会計基準委員会(ASBJ)が、2010.9.17付で、プロジェクト計画表の更新を公表しました。

■プロジェクト計画表の更新について(2010.9.17、PDF)
https://www.asb.or.jp/asb/asb_e/asbj/pressrelease/pressrelease_20100917_e.pdf


ASBJのプロジェクト計画表とは、IFRSと日本基準とのコンバージェンス・プロジェクトの予定表。IASBのワークプランに相当するものです。

プレスリリースからのリンクしかないようなので、ウォッチしている必要があり、後からアクセスするのも面倒です。あと、PDFなのも、ちょっと難ですが、ダウンロードしておけば、従前との比較は簡単。
(変更点を追記するかも)

バンドワゴン効果

バンドワゴン効果(Bandwagon Effect)とは、流行などの情報が広まるに従い、それを選択するものが加速度的に増加していく現象のこと。雪崩現象。「時流に乗る」、「勝ち馬にのる」というようなこと。

バンドワゴンとは、音楽隊などの行列を先導する楽隊車のこと。ブレーメンの音楽隊、みたいなものか。(違うか?)
戦略暴走」に章建てとして登場していた用語。個人的には、経営用語として意識したことがなく、目新しいキーワードでした。常識なんでしょうか?

反意語は、スノッブ効果(Snob Effect)、アンダードッグ効果(Underdog Effect、判官贔屓)など。

【関連サイト】
■J-marketing.net:バンドワゴン効果、スノッブ効果、ヴェブレン効果
http://www.jmrlsi.co.jp/mdb/yougo/my10/my1033.html


戦略暴走戦略暴走
(2010/05/28)
三品 和広

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US-GAAP

US-GAAP(U.S. Generally Accepted Accounting Principles)とは、米国で、一般に認められた会計原則のこと。つまり、米国会計基準のこと。USGAAP、又は単にGAAPと表記されることもある。
US-GAAPに対して、国際会計基準をIFRS、日本の会計基準をJ-GAAPと呼ぶことがある。

US-GAAPの実体は、FASB(Financial Accounting Standards Board、米国財務会計基準審議会)を始めとする複数の組織が作成する、多種多様な会計ルール文書の集合体。それらを取りまとめると、一説には約3万ページほどになると言われます(デビッド・トゥイーディー(Sir David Tweedie)IASB議長の講演より)。

「季刊 会計基準」第30号発刊

/企業会計委員会(ASBJ)等が発行する「季刊 会計基準」の第30号(2010.9.15)が発刊されました。その一部記事が、Web上で読めます。
ASBJのサイトでは9/10に告知されていましたが、発行日前は、会員のみ閲覧可能との、セコい嫌がらせ(笑)のため、スルーしていました。

■『季刊 会計基準』 Pick Up
https://www.asb.or.jp/asb/jnl_pickup.do


で、昨日(9/15)からWeb上で見られるようになる…はずなんですが、現時点では、まだダメのようです。(会員番号とパスワードを要求されます)

セコいことをする割には、約束した日までに開示できないなんて、かなりトロいですな。

勘・経験・度胸

「戦略暴走」著者である三品先生のサイトで、メッセージとして以下が書かれていたので、ちょっと懐かしくなった(笑)

経営戦略は、やはり観と経験と度胸だと思います。

(「勘」→「観」は、わざと?)

勘・経験・度胸とは、ロジカルシンキングとか地頭力とかフレームワークとか、いう以前の、旧世代の経営における三種の神器を示した言葉。
個人的には、勘(Kan)と経験(Keiken)と度胸(Dokyou)の頭文字をとった略語、KKD(ケイ・ケイ・ディー)と呼んでました。

戦略暴走の三品先生のサイト

「戦略暴走」の著者、神戸大学大学院の三品先生のサイト。

■神戸大学大学院経営学研究科:三品和広
http://www.b.kobe-u.ac.jp/resource/staff/faculty/mishina.html


次は「戦略独走」という本(論文?)を書くそうです。今度は「成功」のケース集、ということでしょうか。

ROIC(投下資本利益率)

ROIC(Return On Invested Capital、投下資本利益率)とは、利益を投下資本合計で除した経営指標。

ROIC(%)=利益/投下資本×100=利益/(自己資本+有利子負債)


投資効率を把握するため、製造大手が導入を進めているとのマスコミ報道。

【関連情報】
■財務が変える経営 下 投資効率、細かに点検 モデルごとにムダ省く
(日本経済新聞、2010.9.9)

ROI(Return On Investment)と、どう違うのか、よく判らないです。
ROIは個別投資の評価、ROICは企業価値評価に、それぞれ使う等と説明しているサイトがありましたが、目的別に呼び名が変わるというのも、ちょっと釈然としません。使う業界が違うということでしょうか。
また、少なくとも、日経の記事とは整合しません。

「日本の成長をけん引するグローバル企業」って?

2010.9.11付、日本経済新聞のマーケット総合2面より。
相変わらずの、ズレたIFRS批判。

■事後の百策より事前の一策(2010.9.11)


執筆子は五月氏。前半~中盤は、ありがちな話なのでスルー(内部統制への批判は同感)して、問題は最後の部分。

気になるのはIFRS導入の議論に関して、企業側では商社の存在感が目立つことである。商社や金融とメーカーの取り組み課題は大きく異なり、IFRS導入が与える影響も違ってくる。日本の成長をけん引するグローバル企業であるメーカーのイニシアチブが全くとられていないことに危惧を感じている。
(上記より引用)

商社とメーカーの課題が異なることはあるかもしれないですが、なぜ「商社」が目立っちゃいかんのか?個人的には、商社の存在意義は積極的に評価しませんが、こんな状況でも、なんとかビジネスしているのは立派。「ものづくり」だけ、していれば、あとは政府と円安がなんとかしてくれる、メーカーとは違うんです。
しかも、2文目では、なぜか商社の方に、「金融」を混ぜ込んでいるのも、怪しい所業。おそらく、商社や金融のような「虚業は黙ってろ」と言いたいんでしょうな、先生は。

そもそも、日本の成長なんて、少なくとも今後、10~20年間は、ほとんど有り得ない(名目0~2%程度は、成長でもなんでもない)。また、万一、成長するとしたら、それをけん引するのは(国内でものづくりしている)メーカーであるはずもない。大多数のメーカーは、これまで、単に円安補助金(?)により、力量以上に過大評価されていただけでしょう。(もちろん、一部に本当に強いメーカーがあるのは事実)

更に、真のグローバル企業であれば、(日本の)メーカーであっても、むしろ「IFRS1本化の方が楽かも」と言ってることを知らないんでしょうか。

遅くとも2016年度にはIFRSへ移行する企業

ITproのIFRS関連記事が、ちょっと面白かったのでご紹介。

■ITpro:「2016年度 IFRS移行」が決まった企業とは?(2010.9.10)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20100908/351853/


ここで挙げられているのは、トヨタをはじめとする、米国の会計基準(US-GAAP)で財務諸表を作成している企業群。

連結財務諸表規則の改定により、日本市場における米国会計基準の使用という特例は2016.3期までで終了と、されました。
他方、米国では日本基準(J-GAAP)の使用は、もともと認められていません。しかし、外国企業は、IFRSの使用は可能。

そのため、日米で上場を続けるならば、嫌でもIFRS導入が避けられない、というロジックです。

表に整理すると、こんな感じ。

日本市場米国市場
日本基準×
米国基準×
IFRS

 
 



※ 日本企業という前提で、2016年度(2017.3期)以降。

【関連サイト】
■金融庁:資料2 我が国企業による米国基準の使用の終了について(2010.8.3、PDF)
http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kigyou/siryou/soukai/20100803/02.pdf

「戦略暴走」三品和広 東洋経済新報社(3)

前々回前回エントリからの続き)

■「戦略暴走」 三品和広 東洋経済新報社 2010.5.28


[コメント]
「暴走」という言葉から、エンロン事件などのように独裁的経営者が犯罪的行為に及ぶ姿が思い浮かべてしまいましたが、本書のケースのほとんどは、そういうものではないようです。
むしろ、理系(技術屋)のサラリーマン経営者やオーナー企業の二代目・三代目などが暴走するケースが多数出てくる。
まあ、後者は、いわゆる出来の悪い息子のケースなので、よくある話かもしれません。ただ、前者は、ちょっと意外に思えるのではないでしょうか。

また、よく「日本的経営では、長期的なスパンで物事を考えて決定する~」なんて、言ってる方がいたりしますが、このような「戦略暴走」のケースを見ると、そんな事実は無いことがよく判ります。
何も考えず、目先の、出来もしない国際化やM&Aに簡単に手を染める。「日本的経営論」なんて、ただの幻想です(笑)

戦略暴走戦略暴走
(2010/05/28)
三品 和広

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「戦略暴走」三品和広 東洋経済新報社(2)

前回エントリからの続き)

■「戦略暴走」 三品和広 東洋経済新報社 2010.5.28

[構成]
179のケースは「アルフレッド・D・チャンドラーの戦略分類---国際化、多角化、垂直統合---に従って3つの部に分けてある。」とのこと。
実際は、多角化と垂直統合がひとつにされ、不動産が別途付け加えられ、以下の3部×3章の構成になっています。

第1部 国際化:資本参加、M&A、自力進出
第2部 多角化:ランプレー、パスプレー、バンドワゴン
第3部 不動産:リゾート、ゴルフ場、開発事業


各ケースは、2~3ページ程度に、まとめられています。これは概要(サマリー)であり、ケースとして、これ単独で利用する、という訳でなく、より詳細な研究の糸口になるものと位置付けられています。

ひとつのケースは、2~3行の概要(ポイント)のほか、顛末、主役、盲点の3つの観点から記述されています(第3部 不動産は、顛末、主役のみ)。
「主役」には、経営者の実名が書かれており、臨場感を高めています。それぞれの主役については、欄外に、統一フォーマットで、生没年、大学、前職、取締役就任、社長就任、社長退任、取締役退任、着手時年齢が、人物情報として提示されています。
また、会社四季報的な企業情報も、同様に欄外に整理されています。


戦略暴走戦略暴走
(2010/05/28)
三品 和広

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「戦略暴走」三品和広 東洋経済新報社(1)

予定通り、近頃読了した、戦略本のご紹介。

■「戦略暴走」 三品和広 東洋経済新報社 2010.5.28



[概要]
巨額の特別損失(+営業外損失)を計上した状態を「戦略暴走」と定義。上場企業を対象に、179件の暴走ケースが集められています。
昨日も書いたけど、ダメなケースだけを集めたというのが、ネガティブな管理人には、堪らないです。

[目次]
第1部 国際化
第1章 資本参加
1 ゆるやかな支援から完全買収に至ったケース群
2 日本における協力関係から完全買収に至ったケース群
3 小口資本参加から買収に至ったケース群
4 完全買収の手前で踏みとどまったケース群
5 非支配的株主に踏みとどまったケース群
6 純粋な合弁に終始したケース群
第2章 M&A
1 売上規模を買いに行ったケース群
2 時間、または顧客ベースを買いに行ったケース群
3 販路を買いに行ったケース群
4 生産拠点を買いに行ったケース群
5 技術を買いに行ったケース群
6 何を買いに行ったのか不明なケース群
第3章 自力進出
1 貿易摩擦への配慮から海外に工場進出したケース群
2 円高への対応として海外に工場進出したケース群
3 川下に随伴する形で海外に工場進出したケース群
4 あこがれのアメリカに事業進出したケース群
5 新規事業に挑むために海外進出したケース群
6 日本から脱出すべく海外進出したケース群

第2部 多角化
第4章 ランプレー
1 鉄や電気分解からアルミに進出したケース群
2 旅客運送業者がホテル経営に進出したケース群
3 酒類のなかで事業立地のシフトを試みたケース群
4 糸類のなかで事業立地のシフトを試みたケース群
5 食品メーカーが外食事業に進出したケース群
6 垂直連鎖のなかで川下ステージに進出したケース群
第5章 パスプレー
1 経営者の判断で新規成長事業に取り組んだケース群
2 異業種から化粧品に参入したケース群
3 異業種からホテルに参入したケース群
4 戦略不全企業が新天地を求めたケース群
5 経営危機に陥った異業種企業の救援に向かったケース群
6 似て非なる隣接事業に進出したケース群
第6章 バンドワゴン
1 PC用の半導体に飛びついたケース群
2 PC用の磁気ディスクに飛びついたケース群
3 HDD用の磁気ヘッドに飛びついたケース群
4 通信用の光ファイバーに飛びついたケース群
5 PCディスプレイ用CRTに飛びついたケース群

第3部 不動産
第7章 リゾート
1 ハワイ諸島の開発に参加したケース群
2 国内でリゾートホテルを建設したケース群
3 国内で大型テーマパークの開発に挑んだケース群
4 国内でスキー場を建設したケース群
5 国内で小規模リゾート施設を建設したケース群
6 国内外で手当たり次第の開発に挑んだケース群
第8章 ゴルフ場
1 ポスト第1次ブーム期にオープンしたケース
ケース136 西武鉄道(久邇カントリークラブ)
2 ポスト第2次ブーム期にオープンしたケース群
3 第3次ブームの間にオープンしたケース群
4 ポスト第3次ブーム期にオープンしたケース群
5 オープンに至らなかったケース群
第9章 開発事業
1 社有地の有効活用を試みたケース群
2 分譲マンションの開発に乗り出したケース群
3 宅地分譲に乗り出したケース群
4 商業用地開発に乗り出したケース群
5 海外不動産開発に乗り出したケース群
6 不動産担保融資に取り組んだケース群
終章 暴走ケース群から学ぶ教訓
1 経営者が留意すべき落とし穴
2 研究者が留意すべき落とし穴
3 政策立案者が留意すべき落とし穴


戦略暴走戦略暴走
(2010/05/28)
三品 和広

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「戦略暴走」など経営戦略系の本3冊

近頃、暇にまかせて、経営戦略系の本などに食指を伸ばしています。直近読んだのは、以下の3冊。

■「戦略暴走」 三品和広 東洋経済新報社 2010.5.28

■「入門 ケース・メソッド学習法」 ウィリアム・エレット ダイヤモンド社 2010.6.4

■「ストーリー競争戦略」 楠木 建 東洋経済新報社 2010.4.23

初めに読んだのが「戦略暴走」。ソフトカバーながら、400p強と、かなり厚手の本。戦略の失敗事例ばかりを集めたケースブックで、ネガティブ系の管理人の好みにジャストフィット。

これで、ちょっと勢いがついて、次に、お手軽「入門 ケース・メソッド学習法」で、ケースのお勉強。ケースは、過去の経験から、ちょっと毛嫌いしいていたのですが、どうもコーディネーターのせいらしい?

そして、書店でチラ見したものの、あったりパスしていたハードカバーの「ストーリーとしての競争戦略」も購入し、本日読了。

内容については、近々、ご紹介の予定(あくまで予定で、未定ですが…)。


戦略暴走戦略暴走
(2010/05/28)
三品 和広

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|入門|ケース・メソッド学習法―世界のビジネス・スクールで採用されている|入門|ケース・メソッド学習法―世界のビジネス・スクールで採用されている
(2010/06/04)
ウィリアム・エレット

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ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
(2010/04/23)
楠木 建

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講演で時間調整に失敗

先週、仕事絡みで1時間ほどの講演をやる機会がありました。

途中、予定より10分以上早いペースで進んでしまい、最後のセッションを多少長めに話し調整をかけたものの、結局、5分以上の時間を余らせて終了。
近頃、同じような話を何度もしているので、徐々に早くなってしまったんでしょうか。

まあ、長すぎるよりは、よかった…でしょうかね?
あと、予備ネタを準備しておくのも重要ですね。反省。

経理情報の特集「公正価値測定の考え方と対応」

中央経済社の雑誌「旬刊 経理情報」。9月10日号の特集は「公正価値測定の考え方と対応」です。

■旬刊 経理情報
http://www.keirijouhou.jp/1258/index.html


これまで、スルーしてきたIFRSの公正価値測定。そろそろ、ちょっと何かしないとマズいかも、という管理人の現況にタイムリーな特集でした。

【関連書籍】
■「国際会計の実務-金融商品・保険契約」アーンストアンドヤング レクシスネクシスジャパン 2009.11.20


国際会計の実務―金融商品・保険契約 International GAAP国際会計の実務―金融商品・保険契約 International GAAP
(2009/11/20)
アーンストアンドヤングアーンスト&ヤング=

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日経ニュースな人ヒトにIASBトゥイーディー議長が登場

2010.9.2付の日本経済新聞(夕刊)の「ニュースな人ヒト」欄に、デビッド・トゥイーディー(Sir David Tweedie)IASB議長が登場しています。

■国際会計基準の普及に力-デビッド・トゥィーディーさん
ルール共通化、議論重ねる(2010.9.2)


確かな知識に加えて、政治的な交渉力と「人を引き付ける話術」には定評がある。


ルールメーカーとしては、特に後半のスキルが圧倒的に大切かと。「確かな知識」だけなら、単なる専門家です。ただ、高度な交渉力と話術を有する「専門家」は、なかなか、いない。

政治家や役人の圧力に晒され、ナショナリズムの標的にされやすい、会計基準というツールをここまで拡販した功績は偉大というほかありません。

IFRS 国際会計の実務

IFRS本のご紹介です。といっても、今回のは、まだ未購入、未読。

新日本有限責任監査法人さんの翻訳になるアーンスト・アンド・ヤングの「IFRS 国際会計の実務」シリーズ。
ぜひ読んでみたいと書店でなんどか手に取るものの、上、中、下の3刊セットで、36,750円也。高い&厚い…

なお、金融商品、保険契約などは、本書の範囲にないようです。

[目次]
<上巻>
第 1 章 国際会計基準の発展
第 2 章 財務報告のための概念フレームワークの追求
第 3 章 財務諸表の表示及び会計方針
第 4 章 売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業
第 5 章 連結財務諸表
第 6 章 連結手続及び非支配持分
第 7 章 個別財務諸表
第 8 章 企業結合
第 9 章 共通支配下の企業結合
第 10 章 関連会社
第 11 章 ジョイント・ベンチャー
第 12 章 外国為替
第 13 章 超インフレ

<中巻>
第 14 章 無形資産
第 15 章 有形固定資産
第 16 章 政府との取引:補助金及びサービス委譲契約
第 17 章 投資不動産
第 18 章 固定資産及びのれんの減損
第 19 章 借入費用の資産化
第 20 章 棚卸資産
第 21 章 リース
第 22 章 引当金,偶発負債及び偶発資産
第 23 章 従業員給付
第 24 章 株式報酬

<下巻>
第 25 章 収益認識
第 26 章 工事契約
第 27 章 法人所得税
第 28 章 キャッシュ・フロー計算書
第 29 章 事業セグメント
第 30 章 1株当たり利益
第 31 章 関連当事者についての開示
第 32 章 後発事象
第 33 章 期中財務報告
第 34 章 農業
第 35 章 初度適用

(目次はレクシスネクシス・ジャパンのサイトより)




IFRS 国際会計の実務 【上巻】IFRS 国際会計の実務 【上巻】
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Google翻訳に音声機能が装備

IFRSを少しだけ齧るようになって、英文に触れざるを得ない機会が増えました。といっても、管理人は、英語はすっかり諦めているので、もっぱら「Google翻訳」先生のお世話になっています。

そのGoogle翻訳がリニューアル。
例えば「Google 翻訳でもっと便利に」というサブメニューで、いろいろいな用途を紹介しています。
そして、なんといっても、凄いのは、音声での読み上げ機能が付いたこと。

「音声を聞く」で、まずは、原語の発音を聞けます。
翻訳後は、日本語の場合は残念ながら「発音を表示」となり、ローマ字表記が出るだけですが、例えば、(英語→)マケドニア語の場合、「音声を聞く」のメニューも出てきて、音声も聞けるのです。これは凄い。

■Google翻訳
http://translate.google.co.jp/

可能性が50%超

可能性が50%超(More Likely Than Not)とは、リース期間を算定する場合に、更新又は終了オプションを考慮する際の要件。

IFRSの公開草案「リース」では、リース期間を算定する場合には、リースを更新又は終了するオプションを考慮することが必要です。リース期間は、その可能性が50%超である最長の期間となります。
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「生涯一コンサルタント」として、ダウンシフトしながら、人生晩年を迷走中です。

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