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経営指標:収益性(1)代表的な指標(151/365)

まずは、企業の収益性、経営の効率性を把握するための指標です。

なお、ここで言う「収益」は、売上高や利益を指すものではなく、キャッシュです。つまり収益性とは、キャッシュの創出力そのものです。売上高や利益は、会計上の収益の測定指標(代理指標)という関係です。

代表的なものは、以下の2つ。

総資本利益率(ROA)
自己資本利益率(ROE)

両者は、B/SとP/Lの構成比をリンクさせる指標です。
なお、いずれも「率」ベースの指標なので、+(プラス)←→-(マイナス)や、分子/分母の関係次第で数値が異常な形にブレることがあります(これを、数字が「踊っている」と言うことがあります)。そのため(当然ですが)売上高、利益、自己資本等の実数値(金額)にも留意する必要があります。
また、売上高分析で役立つ経営指標が、以下です。

売上高利益率
損益分岐点売上高

前者は、P/Lの構成比を見る指標です。
後者は、いわゆる損益分岐点分析で用いられる指標で、実数ベースの収益性の分析が可能です。

こちらの指標を中心に、関連する指標をいくつかまとめて解説し、最後にその他の収益性指標も整理したいと思います。
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経営指標の例(150/365)

経営指標は、例えば、以下のようなものがあります。(記述の進行に沿い、随時、修正の可能性あり)

なお、同旨の指標でも業界等により呼称の異なるもの等もあります。また、回転率と回転期間のように、ひとつの概念でありながら、金額倍率(回転率)でみるか、期間で見るか、で指標名が異なる場合等もあります。(以下は回転率のみ記載)慣習的なものは、すべて網羅できませんが、指標の本質から読み取って頂ければ、と思います。

観点経営指標
収益性総資本利益率(ROA)、売上利益率、総資本回転率、自己資本利益率(ROC、ROE)、投下資本利益率(ROI)、売上粗利益率、原価率、OHR、売上債権回転率(受取手形回転率、売掛債権回転率)、EBITA、EBITDA
安全性自己資本比率、当座比率、流動比率、手元流動性倍率、固定比率、固定長期適合率、負債比率、借入金依存度、インタレスト・カバレッジ・レシオ、経常収支比率、LTV
生産性従業員一人当たり付加価値(売上高、利益)、労働分配率、労働装備率、資本投資効率、資本分配率、一坪当たり売上高(売場効率)
投資効率PBR、PER、PSR、EPS、配当比率(配当性向)、配当利回り、D/Eレシオ、Qレシオ、Rレシオ、バーンレート、NOPAT、総資本コスト(COC)

総合指標

その他

CF、フリーCF、営業CF、財務CF、EVA、SVA

以降、これらの分類に沿って、具体的な経営指標について、整理します。なお、ひとつひとつ指標を単体で列記するより、いくつかのまとまりにした方が、より理解しやすいかと思います。可能な限り、複数の経営指標を組合せて説明する方針です。

経営指標の観点(149/365)

経営指標は、企業経営のある側面をあらわすものであり、例えば、収益性、安全性、生産性、総合指標、投資効率などの観点に分類できます。(MECEにはなっていません)

観点

内容
収益性企業の本源的な目的である収益獲得力(キャッシュ創出力)を示すもの。経営効率性。
安全性企業の将来的な継続可能性(ゴーイング・コンサーン)を示すもの。銀行等の債権者が特に重視。
生産性オペレーションや経営資源などの効率性を示すもの。投入量と産出量の比率。現場効率性。
総合指標企業価値をダイレクトに示すもの。全体指標。
投資効率主にアナリストや投資家等、外部者の視点で企業を評価する観点。

※ 複数の観点に該当する指標もあり。

経営指標:代替案作成やプレゼン、報告における利用(148/365)

作業の最終段階では、立案した戦略や施策の「効果」を最も的確に示す経営指標を選択し、または創造します。

これも、KPIと呼ぶことがありますが、現状分析と同じ指標であるとは限りません(同じ場合もある)。例えば、戦略・施策を現状から大きく変化させる場合、競争のペースが根本から変わるため、測定に用いる経営指標も変わってしまう可能性があるためです。

経営指標:現状分析における利用(147/365)

現状分析では、その企業や事業の、現在の経営の実情、特徴をとらえる経営指標を探索します。視点は企業や対象とする事業のトップであり、主観的な分析となります。この立ち位置は、事前分析とは大いに異なるところです。

既存の指標に実態があらわれていれば、それを利用しますが、もしも存在しない場合は、各種の内部データをも使い、新たに指標を造り出すことになります。これを特に、KPI(Key Performance Indicator)と呼んだりします。
現在、一般的に利用されている経営指標にも、このような過程を経て、造り出されたものがあります。

【関連書籍】
■「資産価値測定総論1」 アスワス・ダモダラン パンローリング 2008.01.14

資産価値測定総論1―リスク計算ツールから企業分析モデルまで (ウィザードブックシリーズ131)資産価値測定総論1―リスク計算ツールから企業分析モデルまで (ウィザードブックシリーズ131)
(2008/01/14)
アスワス・ダモダラン

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経営指標:事前分析における利用(146/365)

企画・提案段階や、正式なコンサルティング着手前に、事前の情報分析として、経営指標を利用するものです。基礎分析等とも呼びます。
基本的に、使用するデータ等は公表または顧客から提供された、既存のもので、客観的な視点による分析が主になります。つまり、外部から企業を分析するアナリストや投資家のスタイルと同様かと思います。

【関連書籍】
■「証券アナリストのための企業分析(第3版)」 阿部大輔、加藤直樹 東洋経済新報社 2004.07.23

証券アナリストのための企業分析(第3版)証券アナリストのための企業分析(第3版)
(2004/07/23)
阿部 大輔加藤 直樹

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経営指標の使い方(コンサルタントの場合)(145/365)

経営指標の使い方について、コンサルタントが企業を分析して戦略等の代替案を作成する場合を例に、整理してみます。例えば、経営指標を利用するタイミングに沿い時系列に考えると、以下のようなシチュエーションが想定されます。

1.事前分析における利用
2.現状分析における利用
3.代替案作成等における利用

それぞれの時点で、利用するデータや経営指標などに違いがあります。

【関連書籍】
■「コンサルティング会計」 宮田 矢八郎 PHP研究所 2007.11

コンサルティング会計―財務から入る格上げ(格付けアップ)と経営改善コンサルティング会計―財務から入る格上げ(格付けアップ)と経営改善
(2007/11)
宮田 矢八郎

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中小企業実態基本調査、小企業の財務指標(144/365)

中小企業実態基本調査
中小企業実態基本調査は、中小企業庁が毎年おこなう中小企業向け実態調査をベースデータとするもの。公称800千社が対象。かつては「中小企業の経営指標(~平成15年(2003年))」→「中小企業の財務指標(~平成18年(2006年))」と称していたが、名称を変更しました。

■中小企業庁:中小企業実態基本調査
http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/kihon/index.htm

サトでは、概要などのPDF、統計表(Excelデータ)がダウンロードできます。

小企業の財務指標
小企業の財務指標は、日本政策金融公庫が毎年おこなう実態調査をベースとするによるもの(従来、国民金融公庫(国金)がおこなっていたもの)。従業者50人未満の小企業が対象です。内容は、中小企業の財務指標に準ずる。紙ベースの販売。

【関連書籍】
■「小企業の経営指標」 日本政策金融公庫総合研究所編 中小企業リサーチセンター 2008.10

小企業の経営指標 2008年版 (2006)小企業の経営指標 2008年版 (2006)
(2008/10)
日本政策金融公庫総合研究所

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TKC経営指標(143/365)

TKC経営指標は、税理士向け情報サービス会社であるTKCによるもので、個々の税理士の関与先企業のデータを集約したもの。

6大業種全206業種(建設業(31)、製造業(49)、卸売業(37)、小売業(38)、宿泊業,飲食サービス業 (12)、サービス業(39))、公称227,000社のデータから指標化。

■TKC:TKC経営指標(BAST)
http://www.tkcnf.or.jp/04bast/index.html

サイトで、TKC経営指標(速報版)を閲覧できるほか、ユーザ登録すると、TKC経営指標(要約版PDF)をダウンロードできます。

【関連書籍】
■「収益結晶化理論」 宮田矢八郎 ダイヤモンド社 2003.7

収益結晶化理論―『TKC経営指標』における「優良企業」の研究収益結晶化理論―『TKC経営指標』における「優良企業」の研究
(2003/07)
宮田 矢八郎

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経営指標の比較:業界平均比(142/365)

ベンチマークする他社のデータが入手できない場合等は、業界平均値と比較するケースもあります。
一般に利用可能な業界平均値は、例えば以下です。

名称組織
TKC経営指標TKC
中小企業実態基本調査中小企業庁
小企業の財務指標日本政策金融公庫

他に、所管官庁や業界団体、調査会社等が、一部業種の指標を取りまとめて公表しているケースがあります。

業界平均と比較する場合の留意点は、あくまでサンプルを元に平均化された数値だということです。例えば、ある指標の数値が業界平均値であっても、実際にはそのような企業は存在しない場合があります。自己資本比率の業界平均値20%でも、実際は30%が5社、10%が5社というケースなどです。このあたりが、他社比とは明らかに異なるところで、ベンチマークする際に勘案が必要です。

経営指標の比較:他社比(141/365)

他社比は、自社の指標を他社の指標と比較するものです。例えば、総資産利益率の水準を他社と比べるなど。
CF、利益など一部を除いて、経営指標の絶対値そのものにはあまり意味はなく、他社との競争上どうかという相対比較こそが大切という訳です。

経年比や構成比が、対象企業のデータだけで分析できたのに対して、他社比の場合は、比較する他社のデータが必要となります。

比較時には、表(テーブル)→グラフとすると判りやすいでしょう。なお、他社比では、レーダーチャートが良く使われます。複数の経営指標が、異なった軸で、一覧できるので便利です。

【関連サイト】
■Microsoft office online:データをレーダーチャートで表示する
http://office.microsoft.com/ja-jp/help/HA102186721041.aspx

【関連書籍】
■「グラフで9割だまされる」 ニコラス・ストレンジ ランダムハウス講談社 2008.08.21

グラフで9割だまされる 情報リテラシーを鍛える84のプレゼングラフで9割だまされる 情報リテラシーを鍛える84のプレゼン
(2008/08/21)
ニコラス ストレンジ

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経営指標の比較:構成比(140/365)

構成比は、指標同士の割合を比較するものです。例えば、総資産に占める不良債権の割合を、帯グラフで表す、などです。
総資産に対する各資産の構成比は、非常に重要な分析要素です。バランスシート(B/S)は、そのために作成されていると言ってもよいほどです。

なお、実は経営指標の多くが、この構成比を表わすために造られています(ある構成比をあらわす指標に、名前が付けられている)。例えば、自己資本比率は総資産に対する自己資本の割合、つまり構成比を示しています。また、売上利益率(売上高粗利益率、売上高経常利益率、売上高当期利益率)は、売上高に対する、粗利益、経常利益、当期利益の構成比を、それぞれ示しています。

【関連書籍】
■「これでわかった!バランスシート」 金児 昭 PHP研究所 2007.2

これでわかった!バランス・シート―「一番大切な決算書」の本質を「残増減残」でつかむ (PHPビジネス新書)これでわかった!バランス・シート―「一番大切な決算書」の本質を「残増減残」でつかむ (PHPビジネス新書)
(2007/02)
金児 昭

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経営指標の比較:経年比(139/365)

経年比は、経営指標を時系列で比較するものです。
例えば、各種利益率(粗利益率、経常利益率、当期利益率)を何年分か、折れ線グラフで比較するようなイメージです。

経営分析の基本、ポイントは、この経年比になります。できれば数年分比較できるとよいでしょう。指標の水準とトレンドが一目瞭然ですし、統計手法を使わなくとも、平均値、異常値等が直感的に把握できます。異同のある部分を、更に深く分析していくことになります。

【関連書籍】
■「経営分析入門」 森田松太郎 日本経済新聞出版社 2009.2

経営分析入門 (ビジネス・ゼミナール)経営分析入門 (ビジネス・ゼミナール)
(2009/02)
森田 松太郎

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経営指標の利用法(138/365)

経営指標の利用法は、いろいろと考えられますが、「比較」するのがオーソドックスな方法です。外部分析、内部分析を問わず、利用されます。比較には、例えば以下のような方法があります。

用語定義
経年比指標を時系列で比較するもの。トレンド比較。
他社比 指標を他の会社と比較するもの。業界比なども同様。
構成比 指標をある指標と対比して比較するもの。

経営指標と財務指標(137/365)

財務指標(財務分析指標)も、経営指標とほぼ同義であり、むしろ、こちらの方が一般的に利用されている用語のようだ。(本エントリ記述時のGoogle検索では、経営指標:244万件、財務指標:837万件がヒット)

なお、財務指標という語を、財務会計(公表会計)で外部に開示された数値のみを使用する分析に限定して用いる場合もある。これは、いわば投資家、アナリスト、銀行などの外部の立場から経営を見るものであり、客観性、比較可能性等が重視される。
ただ、経営実務や内部管理において重要なのは、企業の真の実態(に近い姿)を分析することである。たとえ企業や事業に固有で特殊な要素等でも加味が必要となる場合があり、影響性、操作可能性(指標の数値を操作するという意味ではない)が重視される。そのため、財務会計の情報以外に、管理会計の情報や会計外の定量情報などの使用も有り得る。
ゆえに、財務会計以外のデータソースも加えたという意味で、「経営指標」という表現の方がより適切と考えられる。

【関連書籍】
■「財務分析のための実践財務諸表の見方」 牧野明弘、大野敏男 経済法令研究会 2008.12

財務分析のための実践財務諸表の見方財務分析のための実践財務諸表の見方
(2008/12)
牧野 明弘大野 敏男

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経営指標(136/365)

【定義】
経営指標(Management Iindicator)とは、企業の経営状態を定量的に分析するために使用される指標。経営分析指標。

【解説】
経営指標は、企業経営の状態(財政状態等)を主に数量的に分析・表示するもので、経営分析、特に現状分析における主要ツールのひとつ。
会計に基礎をおいた定量分析が基本であり、統計モデル構築のような統計・数量分析は通常は含まない。つまり、会計数値等に対して四則演算をおこない、指標数値の多寡や水準等が示す意味を解釈する、というもの。元となる会計情報等さえ入手できれば、誰でも簡単に分析できる、という簡易性が経営指標の最大の特徴である。

【関連書籍】
■「マネジャーのための経営指標ハンドブック」 シアラン・ウォルシュ ピアソンエデュケーション 2001.5

マネジャーのための経営指標ハンドブック―財務諸表、ROE、キャッシュフローまでマネジャーのための経営指標ハンドブック―財務諸表、ROE、キャッシュフローまで
(2001/05)
シアラン ウォルシュ

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以後、経営指標について、少し整理してみたいと思います。この手の仕事から離れて、ずいぶんと絶つので、だいぶ不安ですが。

Googleカレンダーにタスク管理機能(英語版)

Googleカレンダー(英語版)ににタスク管理機能が統合されたらしいのですが、日本語版はまだ、という情報。残念。

■ITメディア NEWS:Googleカレンダーにタスク管理機能(2009.5.14)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0905/14/news059.html

Gmailにも同種の機能があり、こちらは日本語版もOK(設定方法は下記)。ただ、管理人は会社でGmailが見られない環境なので…orz
待ち遠しいです。

■Gmail(日本語版)のタスク管理機能設定

「設定」→「Labs」で、ToDoリストのラジオボタンを「有効にする」→「変更を保存」

分析手法で誤魔化す(データ分析における偽装テクニック:初級編4/4)(135/365)

分析手法で誤魔化す、というのは、前回、前々回のようにデータの方ではなく、データ分析手法を操作するタイプです。
やや高度(より悪質?)な手法で、専門家といわれる方がこれをやると、なかなか発見するのが困難な場合もあります。

ややこしいのは置いておいて、簡単な奴を例示すると「因果関係の逆転」が挙げられます。因果関係とは、原因から結果が生ずる、という関係で、それを用いた分析が因果関係分析(要因分析)です。
これの偽装テクニックは、例えば、原因→結果の関係がある場合に、あたかも結果→原因であるかのように、主張するケースです。

例として、自己啓発本などで「ネコ好きな人は年収が高い、だからネコを飼おう」というような事例があります(本当か?)が、その両者に仮に相関関係があるとして、ネコ好き(原因)→年収が高い(結果)の「→」は正しいのか、ということです。
年収が高い(原因)→ネコが好き(結果)かもしれない。つまり、例えば、年収が高いので、ネコを好きとか、言っている余裕がある、のかもしれないということです。極論ですが、食うや食わず、あるいは居住地域が戦場と化したような状況では「ネコが好き」かなんて言ってられないじゃん!ということ。

これは、アンケートの世界でよく使われる手法ですね。マーケティング、マーケット調査などと称して、有りもしない因果関係を導き出すことがアンケート分析等では多いのですが、多少なりとも定量調査をしている場合でも、この因果関係の逆転と1、2との合わせ技を使えば、たいていの主張を導き出せます。

以上、データ分析における偽装テクニック(?)の簡単な解説でした。

【関連書籍】
■「「社会調査」のうそ」 谷岡一郎 文藝春秋(文春新書) 2000.6

「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)
(2000/06)
谷岡 一郎

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特定のデータを選択して使う(データ分析における偽装テクニック:初級編3/4)(134/365)

データ自体は正しいとしても、使うデータを上手く選択することで、相手を騙すことができます。

管理人は、これを「手品の手法」と呼んでます。1~10のうち好きな数字を選ばせて、それを手品師(マジシャン)が当てるという奴です。「3」を選ぶと、(用意していた1~10のうち)3と書かれたものだけを取り上げて「そう言うと予測していました」という訳です。

これは、主張したい内容に沿うデータのみを選択的に使用して報告書を作成する場合などに使われます。えっ、それってよくやってることじゃん!
そうです。コンサルタントがレポートなどを作成する際に事例を使うようなケースでは、こちらに抵触する可能性があります。つまり、帰納的な説明は、基本的にこのような「データ選択の問題」を孕んでいます。(もちろん、すべての帰納的な説明に「問題がある」訳ではありませんが)

世の中には、ほぼ、あらゆるデータがあるので、主張に沿ったデータを見つけだすことは、専門家にとっては、実はそう難しいことではありません。万一、そのものズバリのデータが無い場合には、データを変形することで、補うこともできます。これは、以前に解説した「データ偽造」と「特定データの選択」の合わせ技ですね(笑)
なお、フェルミ推定とか、因数分解とか言って、掛け算の形態の怪しい推計を「高度なテクニック」的にフィーチャーしている輩がいますが、よくよく注意することが必要です。以前にも書きましたが、四則演算を何回かすれば、たいがいの数値は算出できますが、それに意味があるかどうかは、まったく別のことですので。

【関連書籍】
■地頭力を鍛える 細谷功 東洋経済新報社 2007.12.7

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
(2007/12/07)
細谷 功

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データを偽造する(データ分析における偽装テクニック:初級編2/4)(133/365)

まずは、データ分析で使用する「データ」自体が偽造されているケースです。

データ分析では、データを分析ツールで分析する手続ですから、データがそもそもアテにならない場合には、その効果は期待できません。(すいません、超あたりまえですね)

単なる間違いの場合もありますが、故意に偽造されるケースも、けっこう多いのです。例えば、企業の財務諸表。これは、日本の中小零細企業の場合、ほとんど粉飾、または逆粉飾されていると思って間違いありません。粉飾:財務諸表等を操作して、実態より良く見せかける詐術。実態より悪く欺くのが逆粉飾。会計士等の監査を受ける上場企業の場合でも、業況がおかしくなると、粉飾は日常茶飯事です。

■東京商工リサーチ:倒産情報(速報):太陽興業(株)
http://www.tsr-net.co.jp/new/sokuho/1179333_717.html

単純に、数字を増減する例は、例えば、魚屋のオヤジが店の現金をザル(レジ)から出して自分の飲み代に使ってしまうような場合。これ、立派な逆粉飾です。
もう少し、高度な(悪質?)のは、ちょっと前に、流行った「循環取引」という奴。架空売り上げを付け回す(循環させる)という仕組みかと思いますが、これは粉飾。

こういう数字を元に、「日本企業の財務状況は~」などと分析しても、意味無いじゃん!ということです。

【関連書籍】
■「最近の粉飾」 井端和男 税務経理協会 2008.8

最近の粉飾―その実態と発見法最近の粉飾―その実態と発見法
(2008/08)
井端 和男

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データ分析における偽装テクニック(初級編1/4)(132/365)

ずいぶんと大袈裟なタイトルを付けてますが、データやデータ分析を活用する場合の、陥り易い落とし穴について、簡単にまとめてみます。悪用注意!

いま、神永正博さんの「統計思考力」を読んでいます。非常によくできた本で、お薦めします。(今後、書評をアップ予定。あくまで「予定」)なお、著者のブログは、以下です。
■Masahiro Kaminaga's Weblog
http://kaminaga-weyl.blogspot.com/

ただ、ムクムクと天の邪鬼な心が擡げてきて、データ分析のマイナス面をいろいろと思いついてしまいました。

例えば
1.データが偽造される
2.特定のデータのみが使われる
3.分析手法がおかしい
などのケースがあります。

これらを、偽装(死語!)する側を主語にして「偽装テクニック」として言い直すと

1.データを偽造する
2.特定のデータを選択して使う
3.分析手法で誤魔化す

となります。以後、順に説明します。(全4回シリーズ)

購入:アメリカ型成功者の物語

野口悠紀雄さんの「アメリカ型成功者の物語」(文庫)を購入。単行本「ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル」の文庫化。
この時期にこの書名?と思いますが、野口さんらしい、という気もします。

アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)
(2009/04/25)
野口 悠紀雄

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トランスナショナル戦略(131/365)

【定義】
トランスナショナル戦略(Transnational Strategy)とは、多国籍戦略とグローバル戦略のハイブリッド戦略。

【解説】
トランスナショナル戦略は、グローバルな効率化、一体化と、個別事情に合わせた現地化の良いとこ取りの戦略。グローカル戦略。なお、この戦略が失敗すると、世界規模の非効率化と不適切な現地化が併存することになる。

【関連書籍】
■「グローバル戦略の進化」 椙山泰生 有斐閣 2009.4
■「地球市場時代の企業戦略」 クリストファー・A・バートレット、スマントラ・ゴシャール 日本経済新聞社 1990.11

グローバル戦略の進化―日本企業のトランスナショナル化プロセス (京都大学経済学叢書)グローバル戦略の進化―日本企業のトランスナショナル化プロセス (京都大学経済学叢書)
(2009/04/11)
椙山 泰生

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地球市場時代の企業戦略―トランスナショナル・マネジメントの構築地球市場時代の企業戦略―トランスナショナル・マネジメントの構築
(1990/11)
クリストファー・A. バートレットスマントラ ゴシャール

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多国籍戦略(130/365)

【定義】
多国籍戦略(Multinational Strategy)又はマルチドメスティック戦略(Multi-domestic Strategy)とは、各エリア毎に最適な方法でビジネスをおこなうもの。

【解説】
多国籍戦略は、展開する国や地域別の経営環境の相違を重要視して、現地への対応を優先する戦略。現地化戦略、現地特化戦略、ローカライズ戦略。複数母国化戦略。

【関連書籍】
■MBAのグローバル経営 A・バートレット、スマントラ・ゴシャール 日本能率協会マネジメントセンター 1998.5

MBAのグローバル経営MBAのグローバル経営
(1998/05)
クリストファー・A. バートレットスマントラ ゴシャール

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グローバル戦略(129/365)

【定義】
グローバル戦略(Global Strategy)とは、全世界共通の方法でビジネスをおこなうもの。

【解説】
グローバル戦略は、展開する国や地域別の経営環境の相違よりも、ひとつの世界市場や共通需要、コスト効率を重視するもの。世界共通戦略。
結果的に、企業としての一体化を優先する戦略となる。

グローバル基本戦略(128/365)

【定義】
グローバル基本戦略とは、世界のグローバル化に対応するのための企業戦略。

【解説】
企業にとって、グローバル化は非常に重要な環境要因となっている。グローバル基本戦略は、政治、経済、社会、技術などのグローバル化にどのように対応するかという戦略のパターン。
例えば、現地化の程度によると、多国籍戦略、トランスナショナル戦略、グローバル戦略等がある。(但し、論者により多義あり)

戦略名 基本コンセプト
多国籍戦略 現地化、最適化、多様化
トランスナショナル戦略 ハイブリッド
グローバル戦略 本部化、効率化、一体化

【関連書籍】
■「コークの味は国ごとに違うべきか」 パンカジ・ゲマワット 文藝春秋 2009.4.23
■日米企業のグローバル競争戦略 塩見治人、橘川武郎 名古屋大学出版会 2008.9.26
■グローパル企業の成功戦略 スザンヌ・バーガー他 草思社 2006.9.23

コークの味は国ごとに違うべきかコークの味は国ごとに違うべきか
(2009/04/23)
パンカジ・ゲマワット

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日米企業のグローバル競争戦略日米企業のグローバル競争戦略
(2008/09/26)
不明

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MITチームの調査研究によるグローバル企業の成功戦略MITチームの調査研究によるグローバル企業の成功戦略
(2006/09/23)
スザンヌ バーガーMIT産業生産性センター

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コ・ソーシング(127/365)

【定義】
コ・ソーシング(Co-Sourcing)とは、成果報酬型のアウトソーシング。

【解説】
コ・ソーシングは、アウトソーシングの契約の一形態で、契約で期待成果を明示し、指標値以上のパフォーマンスが挙がった場合、その余剰を依頼元及び依頼先で折半するもの。両者のモチベーションを向上させ、またコストを削減する狙いがある。

【関連書籍】
■「ソーシングイノベーション」 遠山 暁 日科技連出版社:2003.03

ソーシングイノベーション―アウトソーシングからソーシングへ (資源ベース経営戦略論)ソーシングイノベーション―アウトソーシングからソーシングへ (資源ベース経営戦略論)
(2003/03)
遠山 暁

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シェアード・サービス(126/365)

【定義】
シェアード・サービス(シェアド・サービス、Shared Service)とは、複数の企業などから業務を請け負う共同型のアウトソーシング。

【解説】
シェアド・サービスは、アウトソーシングの一形態で、複数の企業から共同でセンター的に仕事を請け負うのが特徴。
例えば、グループ内の複数の企業でおこなっていた間接業務(人事等)等を一体化・共通化しておこなうこと等で、典型的には、総務部を別会社に切り出し、本体および子会社における総務関係の業務を共通に請け負うなど。

グループ共通のサービスの場合、その組織を、シェアド・サービス・センター(SSC)、シェアド・サービス・カンパニーと呼ぶ。

【関連書籍】
□「シェアードサービスの管理会計」 園田智昭 中央経済社 2006.1

シェアードサービスの管理会計シェアードサービスの管理会計
(2006/01)
園田 智昭

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Google ウェブ検索に順位を上げる機能、コメント機能など(サーチウィキ)

Googleで検索していると、ちょっと、いつもと表示結果の眺めが違います???

良く見ると、リンクされたヘッドラインの右隣りに「↑:順位を上げる」、「×:検索から除外」の機能が。
下部の、アドレスの右隣りには「類似ページ」、「コメント」機能もあり。
使い方が、良く判らないのですが、とりあえず備忘録です。

[追記]
Google Search Wiki(サーチウィキ)というんですね。
どうも一部のアカウントから適用されているようで、Googleアカウントにログインしている必要があるようです。

■検索エンジンの舞台裏:Google、日本でも「サーチウィキ」を開始
http://www.lostintime.jp/?p=655

[追記の追記]
Googleから、広報記事が出ていました。

Google Japan Blog:サーチウィキ:検索結果表示をカスタマイズできるようになりました(2009.5.7)
http://googlejapan.blogspot.com/2009/05/blog-post.html

ネコ型社員の時代、統計思考力 他2冊

近頃、読後エントリはおろか、買った本のリストすら、まともに上げていない状態で…
暇だから、時間があるから、何か出来る、という訳ではないことを実感。

先週は「ネコ型社員の時代」、「金融マーケティングとは何か」の新書2冊を購入。

ネコ型社員の時代―自己実現幻想を超えて (新潮新書)ネコ型社員の時代―自己実現幻想を超えて (新潮新書)
(2009/03)
山本 直人

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以前に現物を見てスルーしていたのですが、web書評を見て、思い直して。

金融マーケティングとは何か これがプロの戦略だ! [ソフトバンク新書]金融マーケティングとは何か これがプロの戦略だ! [ソフトバンク新書]
(2006/11/16)
広瀬 康令

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こちらは、ずいぶん長い間リストにあったままだったのをついに入手。

昨日、「統計思考力」、「仕事と幸福、そして、人生について」のB6ソフトカバー2冊を購入。

不透明な時代を見抜く「統計思考力」不透明な時代を見抜く「統計思考力」
(2009/04/15)
神永 正博

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ブログを拝見して。特に以下のエントリは、高安秀樹氏の経済教室「再考 金融危機の真因(下)」に触れていて興味深い。
■Masahiro Kaminaga's Weblog:「統計思考力」に対する研究者的感想について(2009.4.30)
http://kaminaga-weyl.blogspot.com/2009/04/blog-post_30.html
[参考]
■当ブログ:永久機関も発明できる?-高安秀樹氏のトンデモ「経済教室」(2009.4.25)
http://mf2007.blog108.fc2.com/blog-entry-408.html

仕事と幸福、そして人生について仕事と幸福、そして人生について
(2009/02/18)
ジョシュア・ハルバースタム

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こちらも、ディスカバー・トゥエンティワンの本。どうも踊らされているようですが、現品を見ると、なかなか良さそうでした。

薄々気付いてはいたのですが、どうも管理人には、本を選ぶ際に、版型によるバイアスがあるようです。同サイズを、複数まとめて買うケースが多い。ちなみに、ハードカバーは苦手です。
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