経営指標:収益性(1)代表的な指標(151/365)
なお、ここで言う「収益」は、売上高や利益を指すものではなく、キャッシュです。つまり収益性とは、キャッシュの創出力そのものです。売上高や利益は、会計上の収益の測定指標(代理指標)という関係です。
代表的なものは、以下の2つ。
両者は、B/SとP/Lの構成比をリンクさせる指標です。総資本利益率(ROA)
自己資本利益率(ROE)
なお、いずれも「率」ベースの指標なので、+(プラス)←→-(マイナス)や、分子/分母の関係次第で数値が異常な形にブレることがあります(これを、数字が「踊っている」と言うことがあります)。そのため(当然ですが)売上高、利益、自己資本等の実数値(金額)にも留意する必要があります。
また、売上高分析で役立つ経営指標が、以下です。
前者は、P/Lの構成比を見る指標です。売上高利益率
損益分岐点売上高
後者は、いわゆる損益分岐点分析で用いられる指標で、実数ベースの収益性の分析が可能です。
こちらの指標を中心に、関連する指標をいくつかまとめて解説し、最後にその他の収益性指標も整理したいと思います。