提携・M&A戦略の施策まとめ(120/365)

【解説】
提携・M&A戦略の施策について、まとめておきます。

名称内容
提携複数の企業が通常の取引以外の契約を結ぶこと。
JV複数の企業により設立される共同企業体のこと。
資本提携特定の目的を持って、他の企業に出資すること。
営業譲受事業などの企業の一部を譲り受けること。
 買収他の企業の経営権を取得して傘下に収めること。
持株会社による統合複数の企業が共同出資をして持株会社を設立し、その傘下に入る形態により企業統合すること。
合併複数の企業が法的に一体となり統合すること。

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合併(119/365)

【定義】
合併(Merger)とは、2社以上の企業が法的に一体となり統合すること。

【定義】
合併は、複数の企業同士が一体となることである。
会社法では、存続会社(合併会社)が被合併会社を吸収する吸収合併と、新設合併がある。

【関連書籍】
■「ビジネスデューデリジェンスの実務」 アビームM&Aコンサルティング 中央経済社 2006.11

M&Aを成功に導くビジネスデューデリジェンスの実務M&Aを成功に導くビジネスデューデリジェンスの実務
(2006/11)
アビームM&Aコンサルティング

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持株会社による統合(118/365)

【定義】
持株会社による統合とは、2社以上の企業が共同出資をして持株会社を設立し、その傘下に入る形態により企業統合すること。

【解説】
持株会社(Holding Company)とは、自身は事業目的を有さず、子会社等として事業会社などを所有するために設立された会社。事業会社を傘下に持つ事業持株会社、金融子会社を統括する金融持株会社などがある。
(子会社になる)2社以上の企業が、共同出資により持株会社(親会社)を設立して統合するのが、持株会社による統合である。

【関連書籍】
■「持株会社経営の実際」 武藤泰明 日本経済新聞出版社 2007.10
■「持株会社の実務」 發知敏雄、大谷隼夫、箱田 順哉 東洋経済新報社 2007.9

持株会社経営の実際 (日経文庫)持株会社経営の実際 (日経文庫)
(2007/10)
武藤 泰明

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持株会社の実務―ホールディングカンパニーの経営・法務・税務・会計持株会社の実務―ホールディングカンパニーの経営・法務・税務・会計
(2007/09)
發知 敏雄大谷 隼夫

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不適切ファイナンス

2009.4.27付の日本経済新聞、法務14面に「不適切ファイナンス 乱用防ぐルールに不備」という記事。証券取引等監視委員会の佐々木課長のおこなった日本公認会計士協会への研修会がベースのようです。
たまたま、昨日、Googleリーダーで★をつけたブログの記事をまとめて読み返していたので気付いたのですが、磯崎先生のこのエントリのことではないかと。

■iSOLOGUE:「あやしいファイナンス」の見分け方(2009.3.27)
http://www.tez.com/blog/archives/001329.html

タックス・ヘイブンについては、以前には、やや前向きな表現で取り上げました。なるほど「ケイマン」絡みなどは、薄いグレーなんですね…
最後にちょっと付言したマネロンの問題や、インサイダー取引、投資詐欺などの闇の部分もある訳でして、そのあたりのお話かと。

■当ブログ:タックス・ヘイブン(2009.1.16)
http://mf2007.blog108.fc2.com/blog-entry-270.html

【関連サイト】
■証券取引等監視委員会
http://www.fsa.go.jp/sesc/
■EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)
http://info.edinet-fsa.go.jp/

買収(117/365)

【定義】
買収(Acquisition)とは、他の企業の経営権を取得して傘下に収めること。

【解説】
買収は、企業全体を一体として買い取り傘下に収めることであり、子会社化である。資本取引としては、通常は(全額の必要はなく)過半以上の取得を指す。なお、事業等の企業の一部の買収は営業譲受(営業譲渡)となり、一体化する場合は合併になる。
買収対価の支払い方法には、現金以外に、株式交換による買収や三角合併(親会社株式による)などもある。

【関連書籍】
■「財務デューデリジェンスの実務」 PwCアドバイザリー 中央経済社 2008.9

財務デューデリジェンスの実務―M&Aを成功に導く財務デューデリジェンスの実務―M&Aを成功に導く
(2008/09)
PwCアドバイザリー

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営業譲渡(116/365)

【定義】
営業譲渡とは、事業などの企業の一部を譲渡すること。資産譲渡。

【解説】
営業譲渡は、企業全体ではなく、事業などビジネスの一部だけを譲渡することで、本来は分離・分社化戦略のひとつ。被譲渡側からは、提携・M&A戦略として、買収などと平仄を合わせた表現である営業譲受、資産買収(Asset Purchase)となるが、一般には「営業譲渡」が使われる場合が多い。

永久機関も発明できる?-高安秀樹氏のトンデモ「経済教室」

2009.4.23付の日本経済新聞、経済教室欄に「再考 金融危機の真因(下) 売り手責任の甘さが問題」という論文が載っていました。ソニーコンピュータサイエンス研究所の高安秀樹さんという方が書いているのですが、これが…。一言でいうと、とても「トンデモ」な内容。週刊誌などであればいざ知らず、日経の「経済教室」に、こういう文章が掲載される、というのは如何なもんでしょうか。激しく疑問を感じてしまった、という感想をメモ。

突っ込みどころ満載(下記のリンク参照)ですが、ひとつ挙げると末尾のところ。過去のデータを大量に貯め込んで分析すれば未来が判る、訳ですか?また、予測できれば、金融危機に完全に対応でき、制御できると思っているんですかね?これは「永久機関は発明できる」と言うのと同じレベル(違うか?)の言説だと思います。本人はコンピュータ「サイエンス」を売り込んでいるつもりかもしれませんが、わざわざ、その価値や信頼を下げている行為にしか、見えないんですが。

なお、磯崎先生が、ブログで詳しく分析されていましたので、リンクさせて頂きます。

■iSOLOGUE:経済教室「再考 金融危機の真因(2)」に異論あり(2009.4.24)
http://www.tez.com/blog/archives/001352.html

資本提携(115/365)

【定義】
資本提携(Capital Alliance)とは、特定の目的を持って、他の企業に出資すること。または、出資を受けること。

【解説】
資本提携は、提携の裏付けのために資本取引である出資を絡めるもので、M&A戦略の一種でもある(資本取引自体を目的とする場合は、通常「純投資」という。)。
受資側には経営権の制約が生じるため、特別多数決を否決できる1/3以上の出資とするか、が大きな分かれ目となる。過半数出資の場合は、通常、資本提携ではなく「買収」。なお、出資側には株式等の時価変動の影響が生じる。

また、互いに出資する場合が、いわゆる「持ち合い」であり、ガバナンス上の問題がある。

【関連書籍】
■資本調達・ペイアウト政策 花枝秀樹、榊原茂樹 中央経済社 2009.3

資本調達・ペイアウト政策 (現代の財務経営)資本調達・ペイアウト政策 (現代の財務経営)
(2009/03)
花枝 英樹榊原 茂樹

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JV(114/365)

【定義】
JV(ジェーブイ、Joint Venture、ジョイント・ベンチャー)とは複数の企業により設立される共同企業体のこと。

【解説】
JVは、共同出資により設立された企業であり、合弁会社と、ほぼ同旨。つまり、共同で子会社を設立してビジネスをおこなうものである。

典型例としては、建設業で大規模工事等に際して設立される。建設業のJVでは、特定建設工事JV(一発JV)と経常建設JV(通年JV)があり、それぞれ共同施工の甲型と工区・業種による区分のある乙型がある。

【関連サイト】
■建設省:建設業:共同企業体制度(JV)
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/1_6_bt_000166.html

【関連書籍】
■「M&Aジョイント・ベンチャー」 中野通明、宍戸善一 日本評論社 2006.11

M&Aジョイント・ベンチャー (ビジネス法務大系)M&Aジョイント・ベンチャー (ビジネス法務大系)
(2006/11)
不明

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提携(113/365)

【定義】提携とは、ビジネスに関して特定の目的を遂行するため、2社以上の企業が通常の取引以外の契約を結ぶこと。

【解説】
提携は、アライアンス(Alliance、同盟)、コラボレーション等ともいう。研究開発、生産、販売等目的に応じて、研究開発提携、生産提携、販売提携などがある。資本提携は、M&A戦略でもある。→別途
特に、競合企業同士が提携することを戦略的提携(Strategic Alliance)と呼ぶことがある。

【関連書籍】
■「企業間提携の戦略とリスク」 石井真一 中央経済社 2003.10

企業間提携の戦略と組織企業間提携の戦略と組織
(2003/12)
石井 真一

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提携・M&A戦略(112/365)

【定義】
提携・M&A戦略とは、提携(アライアンス)、買収、合併等の他企業とのビジネスの連携や統合に関する戦略。

【解説】
提携・M&A戦略は、最も重要な企業戦略のひとつで、企業同士は相互に独立したまま連携する提携戦略(協調戦略)と、一体化するM&A戦略(買収・合併戦略)に区分される。
例えば、以下のような形態があり、おおむね、この順序で連携関係が強固になる。

業務提携、JV、合弁会社設立、資本提携、営業譲渡、買収、持株会社による統合、合併

これらは戦略とは言い難いものもある(むしろ法的形態が多い)が、以降で一通り整理する。

【関連書籍】
■合従連衡戦略 横山禎徳、本田 桂子 東洋経済新報社 1998.10

マッキンゼー合従連衡戦略 (Best solution)マッキンゼー合従連衡戦略 (Best solution)
(1998/10)
横山 禎徳本田 桂子

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強者の戦略(111/365)

【定義】
強者の戦略とは、市場シェアが1位の場合の販売・マーケティング戦略で、基本はミート戦略。

【解説】
強者の戦略は、ランチェスター法則の第2法則に基礎を置いて導出されたもの。ランチェスター戦略における弱者の戦略の裏返しである。ミート戦略が基本で、広域戦、確率戦、遠隔戦、総合戦、誘導戦の5つの戦術(施策)がある。

戦術内容
広域戦広い地域、局面で戦う。
確率戦確率の戦いをおこなう。
遠隔戦敵から離れて戦う。
総合戦総合的に攻防する。
誘導戦敵の攻めに対応して戦う。

弱者の戦略(110/365)

【定義】
弱者の戦略とは、市場シェアが1位以外の場合の販売・マーケティング戦略で、基本は差別化戦略。

【解説】
弱者の戦略は、ランチェスター戦略の中心概念であり、ランチェスター法則、特に第1法則から導出されたとされる。差別化戦略が基本で、局地戦、一騎打ち、接近戦、一点集中、陽動戦の5つの戦術(施策)がある。

戦術内容
局地戦立地、局面を限定して戦う。
対抗戦一騎打ち、1対1で戦う。
接近戦敵に接近して戦う。
集中戦敵の一点だけ集中して攻める。
陽動戦敵をおびき出して戦う。


【関連書籍】
■「弱者の戦略」 栢野克己 経済界 2008.9

 


弱者の戦略―人生を逆転する「夢・戦略・感謝」の成功法則弱者の戦略―人生を逆転する「夢・戦略・感謝」の成功法則
(2008/09)
栢野 克己

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ランチェスター戦略(109/365)

【定義】
ランチェスター戦略とは、ナンバーワン、弱者・弱点攻撃(弱い者いじめ)、一点集中をコンセプトとし、市場シェアに基づいた販売・マーケティングの戦略。弱者の戦略、強者の戦略。

【解説】
ランチェスター戦略は、ランチェスター法則に基づいて田岡信夫氏等により日本で独自に理論化された販売→マーケティングの戦略体系。賛否あるようだが、実戦的で、直感的に判り易い(単純明快)という特徴がある。

ランチェスター戦略のコンセプト

1.ナンバーワン
2.弱者・弱点攻撃(弱い者いじめ)
3.一点集中

ナンバーワン、弱者・弱点攻撃(弱い者いじめ)、一点集中をコンセプトに掲げ、マーケットでの立場(市場シェア)に応じて、弱者の戦略と強者の戦略がある。

戦略・施策弱者の戦略強者の戦略
基本戦略差別化戦略ミート戦略
施策1局地戦広域戦
施策2対抗戦(一騎討ち)確率戦
施策3接近戦遠隔戦
施策4集中戦総合戦
施策5陽動戦誘導戦

【関連サイト】
■ランチェスター協会
http://www.lanchester.or.jp/index.shtml

■(株)ナンバーワン戦略研究所(矢野新一)
http://www2k.biglobe.ne.jp/~yano/index.html

【関連書籍】
■ランチェスター思考 福田秀人、ランチェスター戦略学会 東洋経済新報社 2008.11.28
■ランチェスター戦略(ビジネスCOMIC) 福永雅文、神崎真理子 PHP研究所 2009.3.11
■ランチェスター弱者必勝の戦略 サンマーク出版 竹田陽一 1993.6

ランチェスター思考 競争戦略の基礎ランチェスター思考 競争戦略の基礎
(2008/11/28)
福田秀人

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ランチェスター戦略 (ビジネスCOMIC)ランチェスター戦略 (ビジネスCOMIC)
(2009/03/11)
福永 雅文 神崎 真理子(漫画)

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ランチェスター弱者必勝の戦略―強者に勝つ15の原則 (サンマーク文庫)ランチェスター弱者必勝の戦略―強者に勝つ15の原則 (サンマーク文庫)
(1993/06)
竹田 陽一

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GoogleアラートのRSS利用が簡単に

仕事上の必要に迫られ、「Googleアラート」にキーワードを追加しようとして、気づいたこと。以前にエントリで書いた以下の内容に比べて、RSS(フィード)での利用がより簡単になり、使いやすくなってました。

■当ブログ:Googleアラートがフィード対応に(2008.11.3)
http://mf2007.blog108.fc2.com/blog-entry-198.html

上記だと、作成画面でメール扱いでいったん登録後、管理画面でRSS扱いに変更する必要があったのですが、

「検索キーワード」を入力。
(「タイプ」と「頻度」を設定。デフォルトは「総合」、「1日1回」。)
「配信先」を、プルダウンで「フィード」に設定。
「アラートの作成」


これで終わりです。簡単。

プロモーション戦略(108/365)

【定義】
プロモーション戦略(Promotion Strategy)とは、4P戦略のひとつで、主に顧客や利害関係者等とのコミュニケーション戦略のこと。

【解説】
プロモーション戦略は、広義のコミュニケーション戦略であり、AIDMAとかAISASなどの理論(仮説)の前半部分に主に関連。
人的販売、パブリシティ(PR)等に関する戦略を含む。ちなみに広告は、パブリシティの更に下位に属する、いわば施策(戦術レベル)の類であり、必要以上に過大視すべきではない。

【関連書籍】
■戦略的マーケティング・コミュニケーション ジョン・R・ロシター、スティーブ・ベルマン 東急エージェンシー 2009.4.15

戦略的マーケティング・コミュニケーション戦略的マーケティング・コミュニケーション
(2009/04/15)
ジョン R. ロシタースティーブン・ベルマン

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■戦略PR 本田哲也 アスキー 2009.1.13
http://mf2007.blog108.fc2.com/blog-entry-316.html

■明日の広告 佐藤尚之 アスキー 2008.1.10
http://mf2007.blog108.fc2.com/blog-entry-107.html

チャネル戦略(107/365)

【定義】
チャネル戦略(Channel Strategy)とは、4P戦略のひとつで、チャネル(顧客接点)に関する戦略。

【解説】
チャネル戦略は、ドメインに密接に関連し、業種等によっては競争優位の源泉となり得る重要な戦略のひとつ。例えば、流通業は、チャネル戦略主体の業種とも言える。
チャネルの開放度により、開放的チャネル戦略、戦略選択的チャネル戦略、排他的チャネル戦略の区別があり、また直販戦略(店舗、通販、ネット)、代理店・特約店戦略、FC戦略などがある。

■チャネル競争戦略 スティーブン・ウィーラー、エバン・ハーシュ 東洋経済新報社 2000.10

チャネル競争戦略チャネル競争戦略
(2000/10)
スティーブン ウィーラーエバン ハーシュ

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価格戦略(106/365)

【定義】価格戦略(Pricing Strategy)とは、4P戦略のひとつで、顧客に提供する製品・サービスの対価である価格に関する戦略。

【解説】
価格戦略は、製品・サービス等の対価(売価)に関する戦略であり、コスト・リーダーシップとは異なる。コスト・リーダーシップは、原価に関する戦略である。
価格戦略は、上澄価格戦略(高価格戦略)/浸透価格戦略(低価格戦略)に大別される。

■価格戦略を知る者が「利益」を制す DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 ダイヤモンド社 2005.3.4

価格戦略を知る者が「利益」を制す (Harvard business review anthology)価格戦略を知る者が「利益」を制す (Harvard business review anthology)
(2005/03/04)
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部

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製品戦略(105/365)

【定義】
製品戦略(Product Strategy)とは、4P戦略のひとつで、自社の扱う製品やサービスに関する戦略のこと。

【解説】
製品戦略は、4P戦略の中でも別格に重要で、他の戦略は製品戦略に影響を受ける関係にある。
代表的なものは、製品ライフサイクル戦略、製品ポートフォリオ戦略、研究開発戦略等である。

また、単品のみを扱う企業を除き、製品はポートフォリオで管理する必要がある。代表的な管理(評価)ツールがPPMである。同種のものに、マッキンゼーのビジネス・スクリーン、アーサー・D・リトルのライフサイクル・マトリクスがある。

■プロダクトストラテジー マイケル・E・マクグラス 日経BP社 2005.4.14

プロダクトストラテジー~最強最速の製品戦略プロダクトストラテジー~最強最速の製品戦略
(2005/04/14)
マイケル・E・マクグラス

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4P戦略(104/365)

【定義】
4P戦略とは、マーケティングの4P、製品(Product)、価格(Price)、チャネル(Place)、プロモーション(Promotion)に関する戦略と、その組み合わせのこと。

【解説】
4P戦略は、いわゆるマーケティング戦略の核となる部分であり、製品戦略、価格戦略、チャネル戦略、プロモーション戦略のこと。その組合せを、マーケティング・ミックス(Marketing Mix、マーケティング・ポートフォリオ)と呼ぶ。

 

製品戦略

Product Strategy
価格戦略Pricing Strategy
チャネル戦略Channel(Place) Strategy
プロモーション戦略Promotion Strategy
 

マーケティング(機能)の位置付けにもよるが、本来は機能別戦略の一種とすべきかもしれない。戦略とマーケティングの関係については、後述(予定)。

市場地位別戦略のまとめ(103/365)

市場地位別戦略について、まとめておきます。

市場地位戦略
リーダーフルライン戦略 、同質化戦略(ミート戦略、模倣戦略)
チャレンジャー上方差別化戦略と下方同質化戦略の二正面作戦
ニッチャーニッチ戦略、製品差別化又は市場細分化
フォロワー模倣戦略(良いとこ取り)
   
【解説】
市場地位別戦略のペースは、正しい市場地位の現状認識である。特に、市場の定義とKPIの設定がポイントになる。市場をどのように定めるかで、当然市場地位はまったく変わってしまう可能性がある。KPIは、一般には売上高に基づく市場シェアを使用するが、この場合の売上高は「=企業全体の売上」ではないため、測定が難しいケースがある。この場合、多くは他社の売上を過少評価し、自社の市場シェアを過大に推計する。また「売上高」を使用することがが妥当ではないケースもある。
市場地位の定義で、1位:リーダー、2位:チャレンジャー、3位:フォロワー、4位:ニッチャーとする見解もあるようだが、単純化し過ぎているので、賛同できない。少なくとも、リーダーは「圧倒的」な市場地位である必要があると考える。チャレンジャーは、リーダーに「対抗」している必要がある。ニッチャーは「特定優位」を実現していることが要件である。つまり、リーダー、チャレンジャー、ニッチャーが存在しないケースがあることになり、他方、フォロワーは(市場がある限り)必ず存在する。実際、他数乱戦業界の多くでは、フォロワーがほとんどとなり、新規参入者がニッチャーになれるか、どうか、という区分である。
なお、当ブログの市場地位別戦略に関する記述は私見であり(他も同様ですが)、必ずしもベースとなっている、コトラー氏の見解通りではない部分があります。ご留意下さい。

フォロワーの戦略(102/365)

【定義】
フォロワーの戦略(Market Follower Strategy)とは、市場地位別戦略のひとつで、マーケットにおいてリーダー、チャレンジャー、ニッチャー以外の地位にある企業、フォロワーがとるべき戦略。

【解説】
フォロワーの戦略は、基本的に模倣戦略であるが、リーダーのようなフルラインではなく、いわゆる「おいしい」セグメントや製品等だけ良いとこ取りするのが特徴。例えば、研究開発のコストを最小限に抑え、市場に出た売れ筋商品の単純模倣(パクリ)をするなど。こういうことは、(悪質な)中小零細企業がやるという印象があるが、実は大企業などでも多くやっているのが実態。

マーケット全体が成長期にある場合等は、フォロワーでも一定の成長が可能。ただ、例えば縮小期に入った際には真っ先に影響を受ける可能性が高く、それまでにチャレンジャーの地位まで上りつめるか、ニッチャーへ移行することが必要。

ニッチャーの戦略(101/365)

【定義】
ニッチャーの戦略(Market Nicher Strategy)とは、市場地位別戦略のひとつで、特定のマーケットにおいて優位性を持つニッチャーがとるべき戦略。

【解説】
ニッチャーとは、市場地位でリーダー、チャレンジャー以外の企業(全体での優位性はない)で、特定のことがらで優位性を発揮しているもの。つまり、ニッチャーだけは、市場地位と戦略が一致している。優位性が発揮できない場合は、フォロワーとなる。
ニッチャーの戦略は、特定のセグメントや製品・サービスに特化して優位性を発揮する戦略で、いわゆるニッチ戦略。競争戦略の3つの基本戦略における集中戦略に相当し、製品差別化戦略や市場細分化戦略が該当。

チャレンジャーの戦略(100/365)

【定義】
チャレンジャーの戦略(Market Challenger Strategy)とは、市場地位別戦略のひとつで、マーケットにおいてリーダーに対抗するチャレンジャーがとるべき戦略。

【解説】
チャレンジャーの戦略は2方向あり、ひとつはリーダーに対する差別化戦略、もうひとつはフォロワー潰しの同質化戦略(ミート戦略)である。
差別化では、リーダーと異なる軸や切り口を、追随しにくい形で、次々に繰り出す必要がある。
また、フォロワー潰しは、リーダーとの市場地位の差を詰めるために、不可欠である。

人生は四十代からの勉強で決まる

鷲田小彌太さんの「人生は四十代からの勉強で決まる」を購入。著者のこの手の本はずいぶん読んだのでアレですが、書名に惹かれまして。

ターゲットに合わせているのでしょうか、フォントが大きく、行間の空いた読みやすい構成。あと、重要なキーワードや文章が「赤字」になっていて、昔の参考書のような造りです。

人生は四十代からの勉強で決まる人生は四十代からの勉強で決まる
(2009/03)
鷲田 小彌太

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何をもって「戦略」とするか[メモ]

日本経済新聞(経済教室面)で、やさしい経済学-経営学のフロンティアのシリーズが連載中。今週から始まった神戸大三品先生の「超長期の企業戦略論」、本日(4/9付25面)は「3.利益に投影」。「何をもって戦略とするか」について、整理しています。戦略類型の整理に際して、実にキャッチーなテーマなので、自分用にメモ。

[観点]利益への投影の仕方に応じて、戦略の次元を識別する。高次→低次

1.立地の選定(誰に×何を)
2.構えの設計:価値連鎖、製品ラインナップ、拠点ネットワーク
3.製品群に関するもろもろの決定(戦術)
4.実行するための管理


1~4すべてを、戦略と定義しているようです。つまり、戦術・実行・管理を含めて「戦略」としているのか?

なお、多少強引に補足(?)すると、1の「立地」はロケーション(Location)というよりドメイン(Domain)、2は競争戦略、マーケティング戦略(製品、チャネル)に相当すると思われます。

リーダーの戦略(99/365)

【定義】
リーダーの戦略(Marketing Leader Strategy)とは、市場地位別戦略のひとつで、マーケットにおいて圧倒的な優位性を持つリーダーがとるべき戦略。

【解説】
リーダーの戦略は、基本的にはフルライン戦略(総合戦)であり、また模倣戦略(ミート戦略、追随戦略)である。
リーダーは、その定義から経営資源の質・量や市場における優位性を現に持っており、得られた潤沢なCFを研究開発等に投資可能な立場にある。例えば、製品の場合、独自の新製品投入はもちろん、チャレンジャー、ニッチャー等、他社の有力な新製品等に対しても的確にミートすることで、他社の成長の芽を潰しつつ、自社の製品ラインを拡充する。


市場地位別戦略(98/365)

【定義】
市場地位別戦略とは、リーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャー等、市場における地位別に最適とされる戦略。

【解説】
市場地位別戦略は、極めて常識的で直観的にも理解しやすく、当たり前の戦略である。
例えば、市場地位を競争上の優位性と経営資源の軸でポジショニングすると、以下のようになる。

 経営資源:大経営資源:小
優位性:大 リーダーニッチャー
優位性:小チャレンジャーフォロワー


この戦略の課題は、ひとつは現状認識であり、他は実行上の制約である。
自社のポジションを正しく認識していない企業や事業部門は意外に多く、まず現状認識を明確化する必要がある。例えば、リーダーがいない(従ってチャレンジャーも不在)ような業界、いわゆる多数乱戦業界もある。この場合、ニッチを確立できない企業は、すべてフォロワーである。
また、どんな指標(KPI)により市場における地位を判別するか(軸)も重要で、誤った軸を用いると間違った認識を得ることになる。

次に、各地位別の戦略をとる訳であるが、それが経営資源や企業カルチャー的に実行不可能な場合も多い。
なお、市場別地位と現実にとっている戦略は、必ずしもリンクしていないことに留意。つまり、たとえばフォロワーが必ずフォロワーの戦略をとっている訳ではなく、リーダーのような戦略を採用している場合もある。

【関連書籍】
■マーケティング・マネジメント フィリップ・コトラー、ケビン・レーン・ケラー プレジデント社 2008.4.2

コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版
(2008/04/02)
フィリップ・コトラーケビン・レーン ケラー

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集中化戦略(97/365)

【定義】
集中化戦略とは、代表的な競争戦略の類型のひとつで、圧倒的な優位を実現するよう特定の市場、ターゲット等に集中することで、競争に臨む戦略。

【解説】
集中化戦略は、M.E.ポーターの唱える、競争戦略の3つの基本戦略のひとつ。
差別化戦略やコスト・リーダーシップ戦略が全市場を対象としているのに対して、集中化戦略は特定の市場等(セグメント)に対するものである点がポイント。競争優位が実現できるように、まずセグメントを設定・分割する戦略であり、市場細分化戦略、ニッチ戦略である。例えば、中小零細企業の多くは、差別化戦略・コスト・リーダーシップ戦略のどちらも選択不能なケースが多く、必然的に集中化戦略を取ることになる。

但し、選択したセグメントにおける生き残りが保証されている訳ではなく、またセグメント自体の将来的な存否も不確実である点にも大きなリスクを抱える。

なお集中化戦略は、更に、集中したセグメントで、1.差別化戦略を取る差別化集中戦略と、2.コスト・リーダーシップ戦略を取るコスト集中戦略に、区分できる。

コスト・リーダーシップ戦略(96/365)

【定義】
コスト・リーダーシップ戦略(Cost Leadership Strategy)とは、代表的な競争戦略の類型のひとつで、コスト面において圧倒的な優位を実現することにより、競争に臨む戦略。

【解説】
コスト・リーダーシップ戦略は、M.E.ポーターの唱える、競争戦略の3つの基本戦略のひとつ。
コスト・リーダーシップ戦略とは、単に「他よりも低価格施策を実施すること」(値引き販売等)ではない。「コスト・リーダーシップ」とは、競争優位の状態を作り出すに十分なほどの差異で、かつ短期的には追随が難しいローコストの状態である。通常は、研究・開発や業務プロセスにおけるイノベーションが必要となる。
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Author:xz400
「生涯一コンサルタント」として、ダウンシフトしながら、人生晩年を迷走中です。

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