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シナリオ・ライティング(12/365)

【定義】
社会科学における、シナリオとは、将来に発生しうる事象やその可能性について、一定の論理的整合性を保ちながら、将来像を具体的に記述したもの。
シナリオ・プランニングとは、政治・経済・社会等について、シナリオにより将来を描写する分析手法。シナリオ分析、シナリオ・ライティング、シナリオ・シンキング等とも呼ぶ。経営の分野では、ロイヤル・ダッチ・シェルの事例が有名である。

【解説】
一般に、将来予測の方法としては、あるべき予測、こうなる予測、ありうる予測の3つがある。シナリオ・プランニングが扱うのは、主に、「ありうる予測」である。つまり、作成するシナリオは、必ずしも発生する可能性の高い未来(こうなる予測)ではない、ことに留意が必要。
将来(未来)は、基本的に不確実であるという立場では、多様な未来のパターンを探索することに意義がある。確率がごく低くても、生じた場合のインパクトが非常に大きいシナリオを見出して表現することこそ、シナリオ・プランニングの醍醐味である。

例えば、連休中TVを見ていたら、あるエコノミストが為替について「1ドルが70円台になることは考えられない(考えたくない?)」と言っていた。他方、投資家のジム・ロジャース氏は「60円台になってもおかしくない」と語った。シナリオ・プランニングの考え方は、後者のようなスタンスである。

企業経営において、シナリオ・プランニングは、特に長期や環境激変期における経営計画や、リスク・マネジメントに関して利用される。たとえ「100年に1度の危機」であっても、単に受身であって良い訳ではない(コストとの兼ね合いはあるが)。
シナリオ・プランニングの主な作業は、例えば以下のようになる。
1.シナリオの対象範囲、テーマを決定する。
2.関連する情報、データ等を収集する。
3.キー・ドライバーを抽出し、その組合せ等からシナリオを構築する。
4.シナリオを叙述、描写する。

≪シナリオ・プランニングは重要なテーマなので、別途詳しく整理する予定#≫

【関連書籍】
■入門シナリオ・プランニング キ-ス・ヴァン・デル・ハイデン/西村行功 ダイヤモンド社 2003.7.31
(ロイヤル・ダッチ・シェル出身者による基本書)

■未来を洞察する 鷲田祐一 NTT出版 2007.3
(著者は未来予測を手掛ける博報堂フォーサイト所属。広告会社系なのでその分は割り引いて。)

【関連サイト】
■博報堂フォーサイト
http://www.h-foresight.com/

■shell in japan(シェルグループのサイト、「シェル エネルギー シナリオ~2050(英語)」へのリンクあり)
http://www.shell.co.jp/

入門 シナリオ・プランニング―ゼロベース発想の意思決定ツール入門 シナリオ・プランニング―ゼロベース発想の意思決定ツール
(2003/08)
キース・ヴァン・デル ハイデンジョージ バート

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(2007/03)
鷲田 祐一

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「生涯一コンサルタント」として、ダウンシフトしながら、人生晩年を迷走中です。