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「B級グルメ」の地域ブランド戦略

『「B級グルメ」の地域ブランド戦略』 関満博、古川一郎 編 新評論 2008.1.25刊

地域経済の研究者などが、B級グルメを切り口に地域ブランドについて、論じています。共著。

[目次]
序章 地域のB級グルメを楽しむ時代
第1部 大都市の中で育ったB級グルメ
第1章 川崎市/「焼肉街」の五つの成功要因
第2章 神戸市長田区/「そばめし」が生まれたまち
第3章 岩手県盛岡市/ご当地三大麺の切り札「じゃじゃ麺」
第2部 中小都市のまちづくりを担うB級グルメ
第4章 福岡県久留米市/日本一の「焼き鳥」のまち
第5章 栃木県佐野市/「ラーメン」と「いもフライ」のまち
第6章 長野県岡谷市/工業都市は「うなぎ」のまち
第7章 静岡県富士宮市/「やきそば」がまち活性化の起爆剤
第3部 条件不利地域でガンバルB級グルメ
第8章 北海道富良野市/「オムカレー」を通じたまちおこし
第9章 高知県須崎市/路地ウラから全国区を目指す「鍋焼きラーメン」
第10章 島根県雲南市/(株)吉田ふるさと村の「おたまはん」
終章 B級グルメで地域ブランドを創る

B級グルメとは、安くて旨くて地元の人に愛されている地域の名物料理や郷土料理(B1グランプリの定義)。川崎市の「焼肉」以下、10(+1)のB級グルメを挙げています。B級グルメに関する事実関係の整理としては、いろいろ参考になります。
ただ、本書の位置付けは、地域ブランドの研究書。それにしては、ロジックの掘り下げが浅いところが多く、苦笑する場面が多いです。例えば「川崎市は人口を増やしている数少ない都市である。その理由は同市において大型の開発が進み、他都市からの人口移入が活発化しているからである。」(p27~28)という記述があります。「大型の開発が進む」→「他都市からの人口移入が活発化する」→だから「人口が増える」と読めますが、これはまったくおかしな話。箱モノを作れば人口が増える訳ではなく、「人口移入により需要が増えるので、大型の開発が進む」のであり、論理の方向が逆ですし、需要増の「理由」は別にあるはずでしょう。単に、筆がすべった、又は勘違いの類ならば、目くじらを立てることではありませんが、もしかしたら、本当にこんな風に考えているのかと思ってしまいました。他にも、説得力が少なく根拠の薄い、断言的な記述が多く見受けられます。
このレポートでは、あまりお金は頂けないですな。B級グルメに関する雑誌記事的に読むのが、吉でしょうか。それにしては、よいお値段ですが。

[私的INDEX]
中心市街地活性化法、TMO(タウンマネジメント機関)

お薦め印:★☆☆☆☆(むしろ地域格差の拡大が必要)

「B級グルメ」の地域ブランド戦略「B級グルメ」の地域ブランド戦略
(2008/01)
不明

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「生涯一コンサルタント」として、ダウンシフトしながら、人生晩年を迷走中です。