仕事納め

2007.6.10に、初めてこのブログにコメントをアップして約半年。まったくの偶然ですが、これで、ちょうどエントリが100件になるようでもあり、2007年の締めとして、まとめや雑感などを少々。

月別のエントリ数は、以下の通りでした。(下書きを含む)
6月:23件
7月:25件
8月:10件
9月:11件
10月:10件
11月:13件
12月:8件

はじめた当初の6~7月は、小ネタを含め、平均、毎日1件弱をアップしていました。8月から「FC2ブログ」についても小ネタをアップしようと企んでいたのですが、FC2自体が管理画面の変更作業に入ってしまい、しかも、新管理画面の操作具合があまりよろしくない状況(現時点では、ほぼ改善)もあり、挫折。
8月中旬以降は、ほぼ「ビジネス本の紹介」のみとなり、エントリ数は半減しました。なお、更に、年末には失速した感があります。(汗)

コメントは15件(自己記述を含む)、トラックバックは8件。
お恥ずかしい限りですが、「ビジネス本の紹介」で、著者からの「コメント」を2件頂きました。
ダブルキャリア
なぜ「会計本」が売れているのか
これは、本当に嬉しかった。そして、「ネットで繋がる」とはこういうことか、と実感できた出来事でした。

これまで、拙く、独断的なコメントを読んで下さった、数少ない皆様、本当にありがとうございました。
できれば、来年以降も、細々と続けたいと思っておりますので、よろしくお願い致します。

では、良いお年を。
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効率が10倍アップする新・知的生産術

『効率が10倍アップする新・知的生産術』 勝間和代 ダイヤモンド社 2007.12.13刊

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」などのベストセラーを持つ著者の新刊。

[目次]
はじめに 数々の資格・賞を取得した新・知的生産術を公開!
第1章 自分をグーグル化する方法
第2章 情報洪水から1%の本質を見極める技術
第3章 効率が10倍アップするインプットの技術-アナログ手法とIT機器を融合させる方法
第4章 成果が10倍になるアウトプットの技術-マッキンゼー直伝!ピラミッド・ストラクチャー&MECEの力
第5章 知的生産を根底から支える生活習慣の技術-すき間時間、体力、睡眠に投資する発想転換のススメ
第6章 自分の力が10倍アップする人脈作りの技術-情報のGive5乗の法則
最終章 今日の5つの新しい行動から明日を変える!

この著者の本には、これまで、触れるのを避けていましたが、周囲にもファンが多いようなので、あえて、コメントしておきます。
既刊本との重複が多い、整合性に疑問あり、思い込みが激し過ぎる、など、突っ込みどころは満載ですが、有効な記述も多々ありますので、他の書籍を持っていないのであれば、この1冊を買ってみるのも悪くはないです。
なお、著者は典型的な「学校秀才」なのでしょう。大学2年で公認会計士試験に合格する一方、「フレームワーク力に気づいたのは、28歳のときにマッキンゼーに中途入社した後」(p70)などと書いています。「会計」自体が経営分析のためのフレームワークのひとつであり、通常そこから学習がスタートする(と思います)が、そんなことを意識せずとも難関試験を突破し、会計実務家の仕事も容易にこなす、そんな能力(?)が、著者の議論の前提。そのため、議論の飛躍が激しいと感じてしまうのでしょうか。

[私的INDEX]
Not to do list、PaperPort

お薦め印:★★☆☆☆(写真とカラーページは不要)

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
(2007/12/14)
勝間 和代

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実測!ニッポンの地域力

『実測!ニッポンの地域力』 藻谷浩介 日本経済新聞出版社 2007.9.20刊

全国のほぼすべての市町村を訪れ、年間400回の講演をこなす地域のプロである著者が、「少子高齢化」「地域格差」などの地域に関する「常識」と異なる実態をデータの元に提示します。「週刊エコノミスト」連載の単行本化?

[目次]
第I部 地域経済を襲う衝撃を読み解く
第1章 人口減少から地域力を読み解く
第2章 「老いる東京」の衝撃
第3章 忍び寄る「消費者不足」不況
第4章 地域振興戦略の勘違いを正す
第II部 地域の実力を実測する
第5章 「地域間格差」を「都市圏」で読み解く
都市の連結キャッシュフローで読み解く
大都市ほど成長は誤解
交通網整備は地域活性化に直結しない
大都市でも地方でも同時に沈む所得と消費
第6章 本当に勝ち組なのか
第7章 意外な実力の背景に迫る
第8章 不振を生み出す元凶を探る
終章 東京に依存しない国土構造

いわゆる常識として語られている地域論、格差論がいかに怪しく、「トンデモ本」のようなレベルであるかが、明確にされています。
本書から得た、新たな知見は、例えば以下です。
・女性の就労で出生率は向上
・貸出増減は人口、県民所得、県内総生産、法人数のいずれの増減とも相関がない
既に感覚的には把握していたがデータで確認できた内容は、以下。
・都市と地方の格差、という図式の誤り
・加工組立型製造業の生産性は低い
・交通網整備により地域集積は解体していく
・結局は、個別企業や住民たちの知恵、工夫、ふるまいなどが都市圏の格差を生む

管理人の場合、視点はあくまで個別の「企業」にあるため、「地域」そして「日本」がどうなるか、は二次的な問題です。ただ、経営環境要因として、ロケーションが極めて重要だということは、再認識しました。
地域振興に関わる方々だけでなく、多くのビジネスマンにもお薦めします。

[私的INDEX]
出生者数=、高齢化、総人口=就業者+失業者+非労働力人口、都市圏、付加価値、都市の連結CF、人口増減=自然増減+社会増減、リダンダンシー、Jターン、コンパクトシティ

お薦め印:★★★★☆(ミクロ→マクロ)

実測!ニッポンの地域力実測!ニッポンの地域力
(2007/09)
藻谷 浩介

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最強のビジネス図解ワークブック

『最強のビジネス図解ワークブック』 開米瑞浩 東洋経済新報社 2007.12.13刊

元IT技術者で図解やプレゼンに関する教育・著述を業とする著者が、ビジネスに役立つ実戦的な図解のノウハウを、ケース主体で提示しています。

[目次]
第1部 5分でわかる!図解の基本総まとめ
1 ピラミッドストラクチャ
2 マトリックス
3 座標軸
4 折れ線グラフ
5 棒グラフ
6 円グラフ
7 ネーミング
8 システム思考チャート
第2部 ビジネス図解 実践編
9 図解の前にまず読解
10 マトリックスによる情報の整理
11 商品やサービスをアピールする
12 調査・分析報告のグラフ
13 ワークフローを考える

いたずらに「テクニック」に走ることなく、ステートメント分解などの図解の基本から論じています。ケースでも、課題と結論(正解)に加えて、ありがちな誤答や検討プロセスなども示しているため、理解しやすく、また使えるものになっています。個々の「図解」から、パワーポイントなどで作成するスライドのあたりまで、範囲に入っているのも、ポイントが高い。また、細かい点では、折れ線グラフ・棒グラフ・円グラフのポイント比較が、明解で参考になりました。

コメントを3点ほど。
1.「ピラミッドストラクチャ」(p11)という用語。確か、バーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」でも、ピラミッド構成法と言っているので、間違いではないのでしょう。ただ、図解で「ピラミッド」というと、通常は三角形を水平に層化したチャートを思い浮かべるでは?(経営理念-経営戦略-経営計画…とか、マズローの欲求五段階説など)単純に「ツリー」と呼ぶ方がよろしいかと。
2.「一見、文章のほうがわかりやすく見えてもそれは錯覚です。文章という表現形式は「文字が読める」ことで「内容まで理解した」ような気がしてしまう」(p53~54)これはちょっと違うかと。(作成者以外は)図解の方が、本当は理解していないのに、内容まで理解した気になりやすい。例えば、コンサルは、相手を理解した気にさせやすいので、図解する、という面があります。逆に、文章の場合、理解していないこと自体は認識しやすい、と思います。「キチン構成され、幹からディテールまで詳細に書かれた文章は、情報量が多いので、理解しにくい。図解は、その情報量を一部落としているので、理解した気になりやすい。」ということではないでしょうか。
3.本筋から外れますが、一応…。「基金」(p135)をお金系に分類していますが、これは間違い。「資金の運用会社」と同列に置くべきものです。また、投資と区別して「拠出」(p140)という用語を使っていますが、これも如何か。投資ファンドへの典型的な投資家は、生保や年金基金であり、投資されるのは事業資金です。一般的にも、また、ここで定義された語句としても、拠出とは言い難いでしょう。著者は金融には詳しくないようなので、仕方ないと思いますが。

これから図解を学ぶ方だけでなく、図解スキルを棚卸してみたい方や図解を指導する立場の方などにも、お薦めです。ネタ本として、また、そのままテキストとしても利用可能と思います。

[私的INDEX]
ステートメント分解、考えるための図

お薦め印:★★★☆☆(図解の情報量?)

最強のビジネス図解ワークブック―明日からの仕事ですぐに使える!最強のビジネス図解ワークブック―明日からの仕事ですぐに使える!
(2007/12)
開米 瑞浩

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オープンビジネスモデル

『オープンビジネスモデル』 ヘンリー・チェスブロウ 翔泳社 2007.11.19刊

ハーバード大教授である著者が、イノベーションのオープン化をビジネスモデルのレベルで論じています。

[目次]
第1章 なぜビジネスモデルのオープン化が必要なのか
第2章 オープン・イノベーションへの道筋
第3章 ビジネスモデルの新たな環境
第4章 知的財産の保護強化がビジネスモデルに与える影響
第5章 ビジネスモデル進化のフレームワーク
第6章 イノベーション仲介企業
第7章 知的財産活用のビジネスモデル
第8章 オープンビジネスモデルへの転換

前著「OPEN INNOVATION」の延長線上に位置付けられる本書ですが、技術やイノベーションについて、単にオープン化を讃美する訳ではなく、価値の創成と収穫という現実的なビジネスモデルのレベルで、検討をおこなっています。具体的には、仲介市場(二次市場)という概念を導入し、イノベーション仲介企業とプレーヤー、それぞれの立場からビジネスモデルを分析しています。

なお、管理人は「ビジネスモデル」という観点から本書を手に取った変則的な読者であり、当初は第5章(のみ)が興味の中心だったのですが、他の章も非常に有益でした。
研究・開発部門のマネージャー、技術系企業の経営・管理職層の方々に、お薦めします。

[私的INDEX]
イノベーション活動の分割、トロール、仲介市場、特許の利用率=利用特許数/所有特許数、パテントマップ、テクノロジー・ライフサイクル、ドミナント・デザイン、知的財産ライフサイクル・モデル、ビジネスモデル:価値の創成・価値の収穫、ビジネスモデルの6つの機能、ビジネスモデル・フレームワーク(6)、情報汚染、競争優位性

お薦め印:★★★★☆(オープンのビジネスモデル)

オープンビジネスモデル 知財競争時代のイノベーション (Harvard Business School Press)オープンビジネスモデル 知財競争時代のイノベーション (Harvard Business School Press)
(2007/11/20)
ヘンリー・チェスブロウ、Henry Chesbrough 他

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悪をなさない(日経金融新聞)

2007.12.5付日経金融新聞、一面右下の署名コラム「複眼独眼」について。
テーマは「企業は『表現力』を磨け」(触媒人)。ある会社の企業理念について、個人投資家の言を引く形で「『悪をなさない』などと堂々とうたわれても、投資意欲をかきたてられる人は少ないだろう」と酷評しています。

初めに読んだときは、てっきり、「グーグル」を揶揄しているのだと思いました。でも、読み返すと、そうでも無いような気も。この会社名は記されてませんが、IPO市場や時期からグーグルではないことは確かです(検索したらすぐ判明しました)。単に、このライター(触媒人氏)が、「do no evil」を知らないだけか?だとすると、ちょっと恥ずかしい。
まあ、管理人も、たまたま梅田望夫さんの講演で聞いて、知っただけですが。(あと、先般読んだ「ビジネスモデル革命」では「Don't Be Evil」となってました)。

金融NPO

『金融NPO』 藤井良広 岩波書店 2007.7.20刊

元日本経済新聞の編集委員で、金融に詳しいジャーナリストである著者が、金融NPOについて論じています。
[目次]
第1章 日本の金融をどうみるか
第2章 広がるNPOバンク
第3章 多重債務者を救え
第4章 市民ファンドで起業支援
第5章 寄付で促す資金の還流
第6章 米英の金融NPOの担い手たち
第7章 「銀行」になった金融NPO

いろいろと考えさせられる内容でした。本書を読む前に抱いていた「先入観」はだいぶ払拭されたものの、違和感は残ったままです。
まずは、2点ほど、細かな指摘を。
1.「焦げ付きが起きても、基本的に貸し倒れ償却はしない」とし「根気よく返済を待ち続ける」(p82)とありますが、「貸倒償却」は会計上の概念で、強制されるものであり、「する」「しない」という選択権はありません。また、会計上、貸倒償却したからといって、法律・契約上、返済を受けることができない訳でもありません。
2.「人を見て貸す」(p229ほか)と言うのは簡単です(笑)。確かに「人」を見て貸せないことはない。でも、「人」は変わってしまうものです。事業が順調なうちは極めて「まともな人」が、事業がダメになると「まともじゃない人」に変わる、ということ(もちろん、そうではないケースもありますが)。

後は、取りあえず、疑問点をメモしておきます。
・著者は営利・非営利を分けて考えている(p12、p238)ようだが、それらは簡単に区別できるか?例えば、起業者に融資するケースは非営利といえるのか。NPO相手ならまだしも、営利を目的とする株式会社が対象の場合はどうか。
・金融NPOの対象は、NPO、企業、個人と、なんでもありなのか?結局、何を保護、支援しようとしているのか?(例えば、借入をして住宅を買うのは不動産投機であり、馬券を買ったのと、何が違うのか?)
・企業を対象とする場合には、ベンチャーとスモールビジネスの区分が必要と思うが、適用手法であるローン、ファンドとうまく合っていないのでは?

[私的INDEX]
NPOバンク、市民投資ファンド、コミュニティ・トラスト財団、ユナイテッド・ウェイ、地域再投資法(CRA)、地域開発金融機関(CDFI)、社会的排除、金融排除、フェニックス・ファンド

お薦め印:★★★☆☆(この違和感は何か?)

金融NPO―新しいお金の流れをつくる (岩波新書 新赤版 1084)金融NPO―新しいお金の流れをつくる (岩波新書 新赤版 1084)
(2007/07)
藤井 良広

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ビジネスモデル革命

『ビジネスモデル革命』 寺本義也、岩崎尚人、近藤正浩 2007.5.25刊

早大ビジネススクールの寺本教授ほかが、ビジネスモデルについて論じています。2000年9月に出された同名の書籍の新版とのこと。

[目次]
第1章 経営パラダイムの転換
第2章 ビジネスモデル・イノベーション
第3章 インターネットビジネスの進化:グーグル、ミクシィ
第4章 ものづくりビジネスの革新:アップル、サトー
第5章 社会文化ビジネスの創造:JR東日本、セコム
終章 共創優位と超進化のビジネスモデル

「ビジネスモデル」という用語は論者により幅を持って使用されますが、本書では「顧客価値創造のためのビジネスのデザインに関する基本的枠組み」と(広義に)定義しています。つまり、「製品やサービスをどのようなプロセスで顧客に提供するかといった事業の仕組みや構造」だけでなく「組織や管理態勢を含めたビジネスの全体構造」です。(p29~30)

ビジネスモデルや戦略について再整理するため、まず本書を手に取りました。第1章、第2章の約40ページが、本書のメインです。第3章から第5章は経済誌などによくあるケース(事例)的な記述で、特に斬新なビジネスモデルの分析が提示されている訳ではありません。読み流してよいのでは。

また、制度構造の変化(例)として、1990年代半ば以降の金融業界に関する記述があります(p25~26)。これが、見事にピント外れ。業界寄りとか、見解の相違とかではなく、まったく事実に反する「陰謀史観」みたいになってます。金融は専門外なのでしょうが、ビジネスモデル研究の専門家がこんな分析をしていては困りますね。

[私的INDEX]
こと(価値)づくり、共創優位、経営環境:市場・競争・技術・制度、ビジネスモデル、四つのサブモデル:顧客価値創造モデル・収益モデル・ファイナンスモデル・人材モデル、第5世代P*NP∬NW∬SV(H+S)、NPO(Not For Profit Organization)

お薦め印:★☆☆☆☆(立ち読みで十分か)

ビジネスモデル革命―競争優位から共創優位へビジネスモデル革命―競争優位から共創優位へ
(2007/05)
寺本 義也、岩崎 尚人 他

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「生涯一コンサルタント」として、ダウンシフトしながら、人生晩年を迷走中です。

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