特許、許可、認可、登録、届出の違い

行政法関係で、特許、許可、認可、登録、届出…等、似ている法律用語があります。

Web上で検索してみると、(Q&Aサイトを別にして)専門の士業の方が、これらの違いを解説しているページがたくさんヒットしますが、検索上位の内容をいくつか確認すると、相互に整合性が無いものが多々あります。というか、真逆なものも多い。

ただ、これはいた仕方ない面もあり、それは、
1. 法令におけるこれらの用語が、実は必ずしも統一的に使用されていない。
2. 士業の方はそれぞれ専門の法令群に詳しく、それらから帰納的に解説する。
からではないか、と推測します。実務家ですから。

例えば金融庁は、金融機関情報として、

■免許・許可・登録等を受けている業者一覧
http://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyo.html

というのを公表しています。
免許・許可・登録とあり、この「免許」は、銀行法に基づく銀行免許等でおそらく特許に相当しますが、例えば運転免許は許可に当たります。混乱。

行政法の基本から遡らないとキチンとした解説はおそらく困難であることは明らかですが、あえて特許、許可、認可、登録、届出の用語を私見で概説すると以下です。
(あくまで概ねで例外も多数あることはご容赦下さい。)

特許、許可、認可・登録、届出は、この順序でユルくなる。

特許は、行政がある特別な権利を付与すること。(知財の特許とは関係ありません。)行政裁量そのもの。
許可は、一般的に法令が禁止する事項を、行政が解除し許すこと。行政裁量有り。
認可は、行政が一定の要件を示し、それに合致した場合に確認すること。行政裁量は無い。
登録は、認可と同様。リストの公表を想定。行政裁量は無い。
届出は、行政の定めた形式で一定の項目や内容を届けるもの。行政裁量は無い。

ちなみに、某CC社は仮想通貨交換業者登録の審査中と主張していましたが、要件に合致しない場合は当然に登録されない訳で、それは必ずしも行政裁量ではありません。
なお、実務的には、届出を受理しない、登録の審査結果を明らかにしない等の事実上の行政裁量が存在するようにも思います…。
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ブラックリストとホワイトリスト

ブラックリスト(Blacklist)とは、否定的(ネガティブ)な条件に合致する人や企業、ものごと等のリスト。ネガティブリスト(Negative List)も、ほぼ同義です。
犯罪者リスト、反社リストが典型ですが、金融業界における信用事故情報等も、一般的にブラックリストと呼ばれます。

逆が、ホワイトリスト(Whitelist)、ポジティブリスト(Positive List)で、肯定的又は許容、推奨される人や企業、ものごとのリスト。
例えば、金融庁に登録された仮想通貨交換業者のリストなどがこれに相当するかと。話題の、コインチェック社の名前は見当たりませんので、よく出来たリストなのかもしれません。

■仮想通貨交換業者登録一覧
http://www.fsa.go.jp/policy/virtual_currency/


なお、業界や組織によっては、より限定的な定義としている場合もありますので、念の為ご留意を。

量子コンピューター

量子コンピューター(Quantum Computer)とは、量子力学的な原理を利用するコンピューター。0/1ではなく重ね合わせ状態によりビットを表現する等の特徴あり。
従来の電子式コンピューターとは桁違いの性能を発揮するものとして実用化が期待されますが、同時に現在ITセキュリティの基礎となっている暗号技術を無力化する脅威とも捉えられています。いろいろと話題の仮想通貨にも影響。

量子コンピューターの実現方式として、量子ゲート方式と量子アニーリング方式という大きく異なる2つの方式が存在します(他にもある)。
量子ゲート方式は、従来のコンピューターのビットや論理ゲートによる演算を、量子ビットや量子ゲートで代替するイメージ。汎用的な機能を志向するが、実装には大規模化に大きな課題があるそう。
量子アニーリング方式は、最適化問題に特化した限定的なアルゴリズムが特徴。D-Wave社の「D-Wave One」はこちら。

なお、NTTが国立情報学研究所等と共同開発し、先般クラウドで一般利用向けに公開した量子ニューラルネットワークについて日経記事では量子コンピューターに一応含めているようでずか、世間では量子コンピューターとは認め難いという見解が一般的でしょうか。

[参考]
■量子コンピューターとは何か? 実用化進む次世代コンピューターの基礎と仕組みを解説(2018.1.22)
https://www.sbbit.jp/article/cont1/34458



ユニコーン企業



ユニコーン(Unicorn)企業とは、非上場で評価額10億ドル以上のベンチャー企業のこと。
元々、ユニコーンはギリシャ神話の幻獣である一角獣で、巨利を生む可能性のあるレアな企業をそれになぞらえたもの。

ポイントは「非上場」で、そのためユニコーン企業の基準とされる10億ドルという金額も市場価格ベースではなく、あくまである時点で誰かが見立てた評価額です。

スマートコントラクト

スマートコントラクト(Smart Contract)とは、契約(Contract)の内容をIT化してその執行を自動化する仕組み。契約の執行条件を定義しておくことで、イベントの発生により契約が自動執行され、コストの削減、不正やミスの防止に大きな効果が見込まれます。

具体的には、仮想通貨の主要機能であるブロックチェーンの分散型台帳技術(DLT、Distributed Ledger Technology)を用いて、このスマートコントラクトを実現。
仮想通貨のEthereumには、スマートコントラクトの機能も実装されているそうです。
仮想通貨に通貨以外の機能も含まれているというのは、少し判り辛いかもしれません。)

例えば、遺言による相続や遺産分割は、現在の実務では遺言の作成から実行までに多くの専門家が関与する複雑な作業ですが、機能としては単に遺言等の文書通りに資産を分配するだけですので、ブロックチェーンとスマートコントラクトの機能によって容易に実現可能と思われます。

[参考]
■ITpro:スマートコントラクトとはなんですか?(2017.8.25)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/17/080300328/080300005/?rt=nocnt



tag : 仮想通貨

GAFAとBAT

GAFAは、米国の巨大IT企業であるGoogle(グーグル)、Apple(アップル)、Facebook(フェイスブック)、Amazon(アマゾン)の4社のこと。
Netflix(ネットフリックス)を加えてAppleを外し、FANGという言い方もあるようです。

BATは、中国の新興巨大IT企業であるBaidu(バイドゥ、百度)、Alibaba(アリババ、阿里巴巴)、Tencent(テンセント、騰訊)の3社のこと。

各社の主要ドメインは以下の通り。
米国中国
検索広告Google百度
スマホApple
SNSFacebook騰訊
EコマースAmazon阿里巴巴
動画配信(Netflix)

オフショアリング、リショアリング

オフショアリング(Offshoring)とは、企業が従来は国内にあった製造等の経営機能の一部を海外に移すこと。海外移管又は委託。
例えば主に人件費のコストダウンのために、メーカーが製造、IT会社がシステム開発の各機能を海外移管するのが典型。オフショアリングには輸送費や遠隔管理コストが新たに生じるはずですが、それらを大きく上回るコストダウンが見込めるということ。

リショアリング(Reshoring)とは、一度オフショアリング、つまり海外へ移管等した経営機能を再び国内に戻すこと。
国内→オフショアリング→リショアリング、という流れになります。
リショアリングの原因は、オフショアリング先国の人件費高騰や元国の優遇税制など。但し、リショアリングにより、雇用が元に戻るとは限りません。企業は、ロボット化、AI化により引き続き人件費の低減を図るのが吉。

リープフロッグ

リープフロッグ(Leapfrog)とは、それまでの定番的又は先進的な技術、製品、サービス等が無い又は普及していないエリア(範囲)で、それらを一世代飛び越えた新たな技術が導入され普及すること。

直訳すると、かえる(Frog)+跳び(Leap)ですが、日本語の「かえる跳び」にはあまりプラスのイメージは無いように思いますので、英和辞書の「馬跳び」という訳のニュアンスの方が判り易いでしょうか。
周回遅れのはずがなぜか先頭に、というダイナミックな感じ。リープフロッグ現象というような言い方もします。

「先進国と発展途上国」うんぬんという説明がよく見られますが「ある技術等が普及したエリアと無い又は広まっていないエリア」という対比です。必ずしも物理的な範囲だけではなく、顧客層等であることも。

例えば、以下のようなケースがリープフロッグと言われます。
-固定電話が普及していなかったアジア・アフリカ諸国でスマホの普及。
-中国における電子決済の普及(銀行の店舗やATMの普及している日本では現金決済)。
-自社サーバではなくクラウドを利用。
-かつて汎用機(レガシー)が買えない中小企業がオフコン(死語)を導入。

野口悠紀雄先生の講演では、戦前のアメリカ、ドイツ、日本の台頭は、蒸気機関を飛び越えた電気の普及というリープフロッグも理由のひとつと言っておられました。

[参考]
■一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンター:リープフロッグ ? Leapfrog ? とは何か(2017.4.25)
http://www.vec.or.jp/2017/04/25/column-3/
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