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太田和彦「おいしい旅 昼の牡蠣そば、夜の渡り蟹」読了



休日的なネタにて。

太田和彦氏の「おいしい旅 昼の牡蠣そば、夜の渡り蟹」を読了。

■「おいしい旅 昼の牡蠣そば、夜の渡り蟹」 太田和彦 集英社文庫 2019.2.25刊


元は「サンデー毎日」の「おいしい旅」連載(2016.12~2018.2)で、一部を選別したもののようです。
新刊書を買うことはめっきり少なくなったのですが、太田和彦氏のはつい買ってしまいます。

掲載地は、倉敷、岡山、神戸、松本、横浜、京都、鎌倉、ニューヨーク、東京。
巻末にお店のデータが25軒掲載されていますが、京都、東京を除きあまり個人的な地縁が無いためか、既訪は京都の「イノダコーヒ 三条支店」と「中華のサカイ 本店」だけでした。
(本文には、書名の一部になっている牡蠣そばの岡山「城見茶屋」のように、25軒以外のお店も出てきます。)


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「超予測力」より 超予測者の予測手法を図解



昨日ご紹介した「超予測力」に、超予測者の、予測の一般的な手法、手順が記されていますので、ちょっと図解してみました。(p217)

■「超予測力」 フィリップ・E・テトロック、ダン・ガードナー ハヤカワ ノンフィクション文庫(早川書房)2018.5.10刊



超予測者の予測手法 190104

あくまで一般論ではありますが、知りえる情報と知りえない情報の選別、外側と内側の視点、自他の見解比較、確率の精緻表現など、実に興味深いポイントが列記されています。

このような手法と、逆に最も縁遠いのが、いわゆるイデオロギー的又は宗教的な手法ではないかと考えます。






「超予測力」フィリップ・E・テトロック他 読了



2019年の読了1冊目は、フィリップ・E・テトロック、ダン・ガードナーの「超予測力」。
昨年6月に入手後、断続的に持ち歩いたりして開くものの遅々として進捗せず、1/4程度で停滞。年末年始の意図しないネット断食のおかげでやっと読了しましたが、とても面白くて、座右に置いて再読必至。

予測、戦略策定、シナリオ、意思決定や実行のメカニズム等に興味のある方に、ぜひ読んで頂きたい一冊です。

■「超予測力」 フィリップ・E・テトロック、ダン・ガードナー ハヤカワ ノンフィクション文庫(早川書房)2018.5.10刊


原著は2015年刊、本書は2016年10月に出た日本語版の文庫化。

著者テトロックは米国防省のIARPA(情報先端研究計画局)がスポンサーとなった将来予測の「優れた判断力プロジェクト(GJP)」を主催。そこで発掘された、とても優れた判断力を見せた予測者(超予測者)に関する記述が本書のメイン。
それに附随して、予測や判断等に関連する概念や事例、金言等がてんこ盛り。またスポンサーや予測というものの性質上、インテリジェンス・コミュニティ(Intelligence Community、IC)や軍事・戦争絡みの話も豊富です。
なかなか読み進められなかった理由のひとつが、そういう百花繚乱的な構成のせいでもありました。

予測やその評価とは、本来どんなことであるか。そして、予測を仕事の重要な一部としているはずの政治や経済の評論家、リスクなどのコンサルタント(!)やICや軍事関係の官僚、研究者がおこなっている「予測」がおよそいいかげんで、事後的評価もまったくなされていないことが、本書ではあからさまになっています。

気になった金言的なものをいくつか引用。

「十分に発達した技術というものは、魔術と見分けがつかない」 アーサー・C・クラーク

「事実が変われば、私は考えを変えます。貴殿は?」 ジョン・メイナード・ケインズ ※
※ 実は本人の言ではないらしいことも書かれています。

「戦争においてはすべてが不確実だ」 モルトケ



なお、例えば以前にエントリを上げた「100年予測」「激動予測」等の著者ジョージ・フリードマンは、(本文ですらなく)注(p438)でバッサリやられてます(笑)。

逆に「ブラックスワン」のナシーム・タレブは、当プロジェクトを評価していないとのこと。(p326~)でも、著者テトロックと共同研究したりもしている。
このあたりも面白いところ。

最後に、索引が無いのは本書の大きなマイナスですね。紙の本が電子書籍に大きく劣るのが検索性な訳で、こういう分厚い、小説のように読み捨てでない本に索引は不可欠。システム的には索引の作成など一瞬のはずですし。膨大な注に、本文の参照頁が無いのもかなりダメ。注→本文の参照が出来ません。
本書を含むハヤカワ ノンフィクション文庫のシリーズは、とても良いので、このあたり編集もぜひ頑張って頂きたいところ。






森博嗣「作家の収支」



暫く空いてしまいましたが、読み終えた本の話など。

■「作家の収支」 森博嗣 幻冬舎新書 2015.11.30刊


著者は、ミステリ作家の森博嗣氏。実は、この著者の書く小説「以外」の書籍は、ほとんど入手しています。(読了は一部で、他は積読中)

本書は「一人の作家の経済活動を概説」した内容ということで、以前に読んだ「小説家という職業」と対になる本という位置付けのようです。
原稿料や印税に始まり、講演料、対談料等まで、細々と開示されています。
作家(小説家)に成りたい希望がある訳ではまったく無いのですが、作家(小説家)のビジネスモデル、特に収益モデルに関する論考として、大変興味深く読みました。
著者や出版社の意図にはそぐわないでしょうが、経営戦略やビジネスモデルの理解を深めるのに、とても役立つ書籍だと思います。もちろん、作家に成りたい方には、直接的に役に立つことでしょう。

なお、細事ですが、税金や財務に関する記述に、やや不正確なところがいくつか散見されます。
特にp37の「在庫は課税対象になる」というのは、明らかな誤りです。在庫は原価や経費になりませんが、それは資産なので当然のこと。「原価や費用(=損金)にならない」と言うべきで、それを「資産は課税される」と表現するのはおかしいです。



「予約一名、角野卓造でございます。【京都編】」



飲食関係も、こちらのブログに書いてしまうことにしましたので。

関西で断続的に仕事を頂いていた時期があり京都泊も多く、また近頃は遊びでも年に数回京都に行きます。
数多い京都のグルメ本(←死語)から。

■「予約一名、角野卓造でございます。【京都編】」 角野卓造 京阪神エルマガジン社 2017.12.18刊



京阪神の飲食中心の地域情報誌『Meets Regional(ミーツ リージョナル)』の連載記事が元になっており、何軒か読んだ記憶があるものも。
角野さんは年に何度か、数日~2週間ほど、京都へ単身で旅されるそう。その際の飲食店訪問記で、本文はミーツ?のライターが書いて角野さんのコメントが挟まるという体裁。

割烹のようなやや高級なお店の掲載が多く、予算枠の関係で管理人が訪問したことのあるお店は、京極スタンド、マルシン飯店、大鵬くらいしかありませんでしたが、悪くないセレクト。
太田和彦氏と対談されているのも、氏のファンには魅力です。

本書とは関係ありませんが、京都では、居酒屋の川端二条「赤垣屋」さん、河原町「たつみ」さん、大和大路五条「櫻バー」さんあたりに伺うことが多いです。京都に来てまでハズレを引きたくないと、どうしても(アタリと判ってる)同じ店に行ってしまう悲しい性。
(これらのお店については、また書くかも)



伊藤公一朗「データ分析の力 因果関係に迫る思考法」



またまた間が空いてしまいました。
積読の山からやっと1冊消化しましたので、ご紹介を。

■「データ分析の力 因果関係に迫る思考法」 伊藤公一朗 光文社新書 2017.4.20刊


著者曰く「実践的データ分析に焦点を当てた、計量経済学への超入門書」(p265)。数式を使わず解説されています(数学付録除く)ので、データ分析の知識がまったく無い方へもお薦め。
p12に「本書の構成」として、全体の内容がフロー図で描かれています。難解なテーマでは、こういうのが超大事。

特に、p39の図解「図表1-3 データ分析から因果関係を立証することはなぜ難しい?」は、因果関係(と混同?される相関関係も)の概念を簡明な要因図で解説しています。これをキチンと理解するだけで、世に溢れる怪しいデータ分析結果やグラフに騙されにくくなるかと。
余談ですが、例えば経営分野では、ホーソン実験の結果がこの図解で説明できます。

データ分析手法としては、ランダム化比較試験(RCT)と3つの自然実験(RDデザイン、集積分析、パネル・データ分析)が挙げられています。管理人はパネル・データ分析以外は初見でしたが、理解自体は特に難しくありません。

後半の実践編や上級編では、データ分析をビジネス等に生かすポイントや、データ分析の不完全性や限界も。非常にフェアなスタンスです。
最終章では、参考図書が紹介され、継続的な学習の指針も示されています。

リンダ・グラットン 「LIFE SHIFT」

こちらも、以前にご紹介した「ひらめきスイッチ大全」同様に積読の山から発掘されたので、少し前の刊行です。なぜか、最後の十数頁だけ読み残されていた(謎
2014.11頃に購入したので、読了に延べ1年以上かかった計算…です。

「LIFE SHIFT」 リンダ・グラットン 東洋経済新報社 2016.10.21刊





リンダ・グラットン氏はロンドン大教授。
前作の「ワーク・シフト」はベストセラーになりました。(ご紹介のエントリはこちら、関連する対談のご紹介はこちら

「ワーク・シフト」は文字通り仕事に焦点がありましたが、その続編として「LIFE SHIFT」は今度は個人の生活の方に焦点を当て、人が100年生きること(100年ライフ)を前提に従来の3ステージ型人生の課題や、いくつかのシナリオ、対策の考え方等を整理しています。
特に、エクスプローラー(探検者)、インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)、ポートフォリオ・ワーカーという3つのステージを示しているあたりがポイントかと。これらの認識次第で本書に対する評価は大きく変わるかもしれません。

[参考]
■リンダ・グラットン「日本の女性の皆さん、100歳まで生きる準備はできていますか?」プレジデント ウーマン 2017年1月号
http://president.jp/articles/-/20884/

ちなみに、リンダ・グラットン氏は、政府の「人生100年時代構想会議」の議員にもなっているそうです。
[参考]
■人生100年時代構想会議
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/jinsei100nen/

「ひらめきスイッチ大全」

久しぶりに書籍のご紹介。

■「ひらめきスイッチ大全」 サンクチュアリ出版 2013.9.17刊



アイディアや発想に関するノウハウ(スイッチ)を225個集めた書籍です。
いわゆる発想法だけでなくアイディアに関する観点、切り口、果ては怪しげな風水まで、それぞれを見開き2ページに整理されています。約450頁の大部。

内容は引用及びリライトでしょうし、記載の文字数、情報量はごく少なく、また発想法については仕事柄、多くが既知でしたが、これだけ集まるとなかなかのもの。「アイディアはまずは数を出す」を実践しています。

このような厚い本は、読み進める気力が失せてしまうことがあります。この書籍も2年半ほど温めておりましたが、就寝前に毎日10項目(20頁)ずつ読むことにしたところ、毎日約15分で予定通り20日ほどで読了しました。
分量の多いものごとは、少量の容易にこなせる作業(タスク)に分けて、それ繰り返すことで、意外と楽におこなえる場合があります。(一般化)

各項目(スイッチ)には、数件を除き、ほぼすべてに出典や参考文献、又はその両方の記載があります。気になったものは原典に当たるのが、よい利用法かと。
なお、巻末に膨大な参考文献が挙げられていますが、こちらはスペースの関係か、改行なく詰め込まれ、とても読みにくいです。
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「生涯一コンサルタント」として、ダウンシフトしながら、人生晩年を迷走中です。